増進会ホールディングスが職業観の意識調査を実施、保護者の86%が子どもの適性重視の傾向に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

保護者の86%が子どもの将来は好きなことを生かせる職業を望む
高校生の8割が将来就きたい職業のために努力している
生成AIが子どもの職業選択に影響すると75%の保護者が回答

親子の職業観に関する意識調査で子どもの就きたい職業と親の期待が明らかに

増進会ホールディングスのグループ会社である株式会社栄光は、2024年9月7日から17日にかけて小中高生の家庭の職業観に関する意識調査を実施した。調査では小学1年生から高校3年生の子どもを持つ保護者2188人から有効回答が得られ、子どもの将来の職業選択や保護者の意識について多くの知見が明らかになっている。^[1]

保護者と子どもの将来の職業について話し合いの機会を持った割合は9割を超え、特に高校生の保護者では進学や進路選択時に80.8%が話し合いを行っていることが判明した。将来就きたい職業がある高校生の81.4%が、その職業に就くための具体的な努力を行っているという結果だ。

保護者が子どもの将来の職業に求める要素として最も多かったのは、好きなことや得意なことが生かせる職業で86.6%を占めている。また保護者の75%が生成AIは子どもの将来の職業選択に影響を与えると考えており、デジタル・データサイエンスと他の学問領域を組み合わせた学部・学科にも7割近くが興味を示した。

小中高生の保護者が重視する職業観まとめ

	小学生保護者	中学生保護者	高校生保護者
子どもの就きたい職業	66.3%	46.6%	58.5%
職業に向けた努力	65.0%	66.3%	81.4%
進路を話し合う機会	95.7%	94.7%	96.9%

生成AIについて

生成AIとは、機械学習技術の一つで、既存のデータから新しいコンテンツを生成することができる人工知能システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

テキスト、画像、音声などの多様なコンテンツを生成可能
既存データから学習し、新しい創造的な出力を生成
人間の作業を効率化し、新しい可能性を広げる

職業選択における生成AIの影響について、小学生の保護者の75%が影響があると回答している。これは2023年の調査と比較して上昇傾向にあり、保護者の間で生成AIが職業選択に与える影響への関心が高まっているものと考えられる。

職業観の意識調査に関する考察

保護者の86.6%が子どもの将来の職業として好きなことや得意なことが生かせる職業を重視している点は、個性を重視する現代の教育観を反映している。一方で収入や働きやすさ、安定性も重要視されており、理想と現実のバランスを取ろうとする保護者の意識が垣間見える。

将来就きたい職業がある高校生の81.4%が具体的な努力を行っているという結果は、早期からのキャリア教育の効果を示唆している。しかし中学生で就きたい職業が「ない」または「わからない」という回答が多い点は、進路選択の過渡期における課題として捉える必要があるだろう。

生成AIの影響について75%の保護者が職業選択に影響があると考えている点は、テクノロジーの進化と職業の変化に対する意識の高さを示している。デジタル・データサイエンスへの関心の高まりと合わせて、今後の教育やキャリア支援において重要な視点になると考えられる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「保護者の86％、子どもの将来は「好き・得意を生かせる職業に」　就きたい職業がある高校生8割「その職業のために努力していることがある」 | 株式会社増進会ホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001212.000049291.html, (参照 24-10-25).

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