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SECURITY

公開：2024-10-26

パナソニック オートモーティブシステムズがISO/SAE 21434準拠のVERZEUSE for TARAを開発、自動車のサイバーセキュリティ対策を効率化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パナソニック オートモーティブシステムズがVERZEUSE for TARAを開発
• 自動車のサイバーセキュリティリスク分析を自動化し開発効率化
• 作業工数を最大90%削減し、複数のカーメーカーから評価獲得

ISO/SAE 21434準拠の脅威分析ソリューションVERZEUSE for TARAが開発

パナソニック オートモーティブシステムズは自動車のサイバーセキュリティ対策強化を目指し、ISO/SAE 21434準拠脅威分析ソリューションVERZEUSE for TARAを2024年10月24日に開発した。VERZEUSE for TARAは開発の初期段階において車両および車載機器のサイバーセキュリティリスクを網羅的に分析し、短期間で脅威分析結果を導出する機能を備えている。^[1]

本ソリューションはパナソニック オートモーティブシステムズの脅威情報データベース「脅威インテリジェンス」と連携することで、セキュリティに精通していない開発者でも選択式の質問票に回答するだけで車載機器の特性に応じた対策要件を決定できる。カーメーカーからも高い評価を受け、リスクアセスメントのコンサルティング案件を複数受託するまでに至った。

VERZEUSE for TARAの導入効果は非常に大きく、ナビゲーションシステムなどの大規模製品を対象とした場合でも従来の手作業と比較して作業工数を最大90%削減することが可能となっている。パナソニック オートモーティブシステムズは既に自社の車載製品のべ80品種以上に本ソリューションを適用している。

VERZEUSE for TARAの機能まとめ

VERZEUSE紹介サイトはこちら

ISO/SAE 21434について

ISO/SAE 21434とは、自動車のサイバーセキュリティに関する国際規格であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 自動車のライフサイクル全体でのセキュリティ管理を規定
• 脅威分析とリスク評価の手法を標準化
• 開発プロセスにおけるセキュリティ要件を明確化

VERZEUSE for TARAはISO/SAE 21434に準拠した脅威分析ソリューションとして、自動車開発の初期段階からセキュリティリスクを網羅的に分析することが可能となっている。パナソニック オートモーティブシステムズの脅威情報データベースと連携することで、開発者は効率的に対策要件を決定できるようになった。

VERZEUSE for TARAに関する考察

VERZEUSE for TARAの開発は、自動車産業におけるサイバーセキュリティ対策の効率化という点で画期的な進展である。セキュリティの専門知識を持たない開発者でも容易に脅威分析が可能となり、作業工数を大幅に削減できる点は自動車開発の現場に大きな価値をもたらすだろう。今後は自動車の電動化やコネクテッド化が加速することで、より複雑なセキュリティリスクへの対応が求められる可能性が高い。

VERZEUSE for TARAの普及には、脅威情報データベースの継続的な更新と拡充が不可欠となる。新たな脅威や攻撃手法が日々出現する中、データベースの鮮度と網羅性を維持することが重要な課題となるだろう。脅威インテリジェンスの収集・分析体制を強化し、カーメーカーや部品メーカーとの連携を深めることで、より効果的なセキュリティ対策の実現が期待される。

将来的には機械学習やAIを活用した脅威検知や対策推論機能の追加も検討に値する。自動車のソフトウェア規模が拡大する中、人手による分析には限界があるため、より高度な自動化技術の導入が求められるだろう。自動車産業全体のセキュリティレベル向上に向けて、VERZEUSE for TARAのさらなる機能拡充に期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ISO/SAE 21434準拠脅威分析ソリューション「VERZEUSE(R) for TARA」を開発 | パナソニックグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005957.000003442.html, (参照 24-10-26).

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