AI

エーアイ

公開：2024-08-01

NECとトレジャーデータがカスタマーインサイトサービスのエントリーパッケージを提供開始、CX創出とROI向上を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• NECとトレジャーデータが新サービスを提供開始
• カスタマーインサイトサービスのエントリーパッケージ
• CX創出とROI向上を短期間・低コストで実現

NECカスタマーインサイトサービスの新展開

NECとトレジャーデータは、2024年7月31日より「NECカスタマーインサイトサービス」のエントリーパッケージの提供を開始した。本サービスは、各業種でのデータ分析ノウハウに基づき、データモデルや分析内容を独自にテンプレート化し、Treasure Data CDP上に実装したものである。これにより、企業のカスタマーエクスペリエンス創出のための有効なマーケティング施策を、低コストでスピーディーに立案支援することが可能となった。^[1]

本サービスの特徴は、NECの豊富な実績と高い技術力に基づいて主要なユースケースをテンプレート化している点にある。Treasure Data CDP上に実装されていることで、金融機関等に必要不可欠な高セキュリティな基盤を容易に導入できる。社内に分散する顧客情報の一元化や、AI・機械学習を活用した優良顧客候補の特定など、顧客一人一人にパーソナライズされたコミュニケーションが実現可能となった。

このサービスの導入により、企業はコンバージョン率の改善やロイヤリティ顧客育成による売上向上、PDCA効率化による運用費用の削減を実現できる。早期のROI創出に繋げることが可能となり、企業の競争力強化に貢献するだろう。今後は、金融機関向けのテンプレートを皮切りに、鉄道・電力・ガスといった社会インフラ業界向けなど、テンプレートの拡充が予定されている。

カスタマーデータプラットフォーム（CDP）について

カスタマーデータプラットフォーム（CDP）とは、顧客データを一元管理し、統合・分析するためのシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 多様なソースから顧客データを収集・統合
• リアルタイムでのデータ更新と分析が可能
• パーソナライズされたマーケティング施策の実現

CDPは、企業が保有する顧客に関する様々なデータを統合し、一元管理することで、より深い顧客理解を可能にする。オンラインとオフラインのデータを含む多様なチャネルからの情報を統合し、顧客一人一人の360度ビューを構築することができる。これにより、マーケティング施策の精度向上や、カスタマーエクスペリエンスの最適化が実現可能となるのだ。

NECカスタマーインサイトサービスに関する考察

NECカスタマーインサイトサービスの今後の課題として、データプライバシーとセキュリティの確保が挙げられる。顧客データの統合と活用が進むにつれ、個人情報保護法やGDPRなどの規制への対応がより重要になるだろう。また、AIや機械学習を活用した分析結果の解釈や、それに基づく意思決定の透明性確保も課題となる可能性がある。

今後追加してほしい機能としては、より高度な予測分析や、リアルタイムでのレコメンデーション機能が考えられる。顧客の行動パターンや嗜好の変化をリアルタイムで捉え、即座にパーソナライズされた提案を行うことで、さらなるCX向上が期待できる。また、業界横断的なデータ連携や、外部データとの統合機能の拡充も、より深い顧客理解につながるだろう。

NECカスタマーインサイトサービスの今後に期待したいのは、AIエシックスへの取り組みである。顧客データの活用が進む中で、公平性や説明可能性を担保したAI活用は重要な課題となる。NECには、技術的な革新だけでなく、倫理的な観点からもサービスの発展を推進してほしい。また、業界標準の確立や、他社サービスとの相互運用性の向上にも期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NECとトレジャーデータ、「NECカスタマーインサイトサービス」エントリーパッケージ を提供開始 | 日本電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000078149.html, (参照 24-08-01).
2. NEC. https://jpn.nec.com/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧