経営

MANAGEMENT

公開：2024-10-30

トリニティ・テクノロジーが従業員承継パートナーズを設立、中小企業の事業承継支援で新たな選択肢に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• トリニティ・テクノロジーが従業員承継パートナーズを設立
• 中小企業の従業員承継を独自の方法で支援
• 従業員承継の課題解決と経営支援を実現

トリニティ・テクノロジーの従業員承継支援事業の開始

トリニティ・テクノロジー株式会社は、中小企業の事業承継支援を目的として2024年10月28日に子会社「従業員承継パートナーズ」を設立した。株式の買い取り支援や経営支援を通じて、従業員承継をより選択しやすい選択肢として確立することを目指している。^[1]

近年の統計では、後継者不在率が2023年に過去最低の53.9%を記録するなど改善傾向にあるものの、2025年までに国内企業の約3分の1にあたる127万社が潜在的な後継者不在になると予測されている。従業員承継は有力な選択肢として注目されており、内部昇格による承継が35.5%で最多となっている。

従業員承継パートナーズは株式の90%を現オーナーから譲受し、従業員持株会が10%を譲受するなどのスキームを提供する。10年から15年かけて後継者候補に株式シェアを適宜譲渡することで、従業員承継の完遂を支援していく方針だ。

従業員承継支援事業の特徴まとめ

従業員承継パートナーズの詳細はこちら

従業員承継について

従業員承継とは、企業の事業承継方法の一つで、親族内承継やM&Aと並ぶ主要な選択肢として位置づけられている。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 血縁関係によらない役員・社員による経営権の承継
• 企業文化や雇用の維持が可能
• 経営者としての資質や資金面での課題が存在

2023年の統計によると、事業承継をした経営者の就任経緯において内部昇格による従業員承継が35.5%を占めており、同族承継の33.1%を上回っている。しかし株式買い取り資金の確保や経営能力の担保など、従業員承継特有の課題も存在するため、支援体制の整備が重要となっている。

従業員承継支援事業に関する考察

従業員承継パートナーズの設立は、中小企業の事業承継における新たな選択肢を提供するという点で画期的な取り組みである。特に株式買い取り資金の負担軽減や段階的な経営移行を可能にする点は、従来の従業員承継における大きな課題を解決する可能性を秘めている。

一方で、10年から15年という長期の支援期間中における経営の安定性やガバナンスの維持が課題となる可能性がある。従業員承継パートナーズが株式の大部分を保有する期間中の意思決定プロセスや、後継者候補の育成プログラムの確立が重要になるだろう。

今後は従業員承継支援事業のノウハウ蓄積や成功事例の創出が期待される。特にDXやマネジメント支援を通じた企業価値の向上は、後継者候補の経営意欲を高め円滑な事業承継につながる可能性を持つ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「トリニティ・テクノロジーが子会社「従業員承継パートナーズ」を設立 | トリニティ・テクノロジー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000077937.html, (参照 24-10-30).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「経営」に関するコラム一覧「経営」に関するニュース一覧