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NECが2024年度上期の連結業績を発表、増収増益も当期純利益は前年比4.2%増の134億円に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NECの2024年度上期連結業績の発表
  • 売上収益4.0%減の1兆4866億円を記録
  • 調整後営業利益33.2%増の610億円を達成

NECの2024年度上期連結業績報告の詳細

NECは2024年10月29日、2024年度上期の連結業績を発表した。売上収益は前年同期比4.0%減の1兆4866億円となり、営業利益は同59.6%増の446億円、調整後営業利益は同33.2%増の610億円を記録している。[1]

税引前利益については前年同期比16.6%減の266億円となったものの、当期純利益は同4.2%増の134億円を計上した。Non-GAAP営業利益は前年同期比40.6%増の648億円、Non-GAAP当期利益は同46.5%増の374億円に達している。

業績向上の主な要因として、ITサービスおよび社会インフラセグメントの好調が挙げられる。特にITサービス部門では、国内外ともに増収増益を達成し、事業全体の収益性向上に大きく貢献した。

2024年度上期の部門別業績

項目 業績
売上収益 1兆4866億円(前年同期比4.0%減)
営業利益 446億円(前年同期比59.6%増)
調整後営業利益 610億円(前年同期比33.2%増)
税引前利益 266億円(前年同期比16.6%減)
当期純利益 134億円(前年同期比4.2%増)
Non-GAAP営業利益 648億円(前年同期比40.6%増)

Non-GAAPについて

Non-GAAPとは一般に公正妥当と認められた会計基準以外の財務指標を指し、企業の実質的な収益力を表す重要な指標となる。企業が独自に設定する業績評価基準として活用されている。

  • 一時的な損益を除外した収益力の測定
  • 企業の持続的な成長性の評価に活用
  • 投資家の意思決定に重要な補完情報を提供

NECの場合、Non-GAAP営業利益は前年同期比40.6%増の648億円を記録し、Non-GAAP当期利益も同46.5%増の374億円と大幅な増益となった。通常の会計基準による業績に加え、Non-GAAP指標を用いることで事業の実態をより正確に把握することが可能になっている。

NECの2024年度上期連結業績に関する考察

NECの2024年度上期連結業績は、売上収益で若干の減少が見られたものの、営業利益や調整後営業利益で大幅な増益を達成している。特にITサービスと社会インフラセグメントの好調が全体の業績を押し上げており、事業構造の改善が着実に進んでいることが読み取れる。

一方で税引前利益が前年同期比で減少していることは、今後の課題として注目される。財務体質の更なる強化や効率的な事業運営の推進が必要となるだろう。ただし当期純利益は増益を維持しており、収益力の基盤は堅調に推移している。

今後の展望としては、ITサービス部門の更なる成長と社会インフラ事業の安定的な収益確保が期待される。デジタル化の進展に伴うIT投資需要は依然として高く、NECの技術力と顧客基盤を活かした事業展開が業績向上のカギとなるだろう。

参考サイト

  1. ^ NEC. 「2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)2024年」. https://jpn.nec.com/press/202410/images/2901-01-01.pdf, (参照 24-10-31).
  2. NEC. https://jpn.nec.com/

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