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【CVE-2024-10433】Projectworldsのチャットアプリにクロスサイトスクリプティング脆弱性が発見、情報漏洩のリスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Projectworlds のチャットアプリにXSS脆弱性が発見
  • CVSS v3の深刻度は6.1、クロスサイトスクリプティングが問題
  • 情報の取得や改ざんのリスクが指摘される

simple web-based chat applicationのクロスサイトスクリプティング脆弱性

Projectworlds が開発した simple web-based chat application 1.0 において、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が2024年10月28日に公開された。CVSS v3 による深刻度基本値は6.1で、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10433】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされているのだ。

機密性と完全性への影響は低く、可用性への影響はないとされているものの、情報の取得や改ざんの可能性が指摘されている。CVSS v2 による深刻度基本値は4.0であり、攻撃前の認証は単一となっているが、脆弱性の対策が推奨されている。

simple web-based chat applicationのCVSS評価詳細

項目 詳細
製品名 simple web-based chat application 1.0
脆弱性種別 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVE番号 CVE-2024-10433
CVSS v3スコア 6.1(警告)
攻撃要件 特権レベル不要、利用者関与必要
想定される影響 情報の取得、改ざんの可能性

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションにおいて発生する脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていないことが原因
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックが可能
  • Webサイトの見た目や動作を改ざんできる

CVSS v3による評価では、この脆弱性の深刻度基本値は6.1とされており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃には特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、機密性と完全性への影響が指摘されているのだ。

simple web-based chat applicationの脆弱性に関する考察

Projectworlds のチャットアプリケーションにおける脆弱性の発見は、Webアプリケーションのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。特にユーザー入力値の適切なバリデーションとサニタイズ処理の実装が不十分であることが、クロスサイトスクリプティング脆弱性を引き起こす主要な要因となっているだろう。

今後は入力値の検証機能の強化や、コンテンツセキュリティポリシーの適切な設定が必要不可欠となる。特にHTMLエスケープ処理やXSS対策用のセキュリティヘッダーの実装など、多層的な防御策の導入が重要である。

また、開発者コミュニティとの連携を強化し、セキュリティベストプラクティスの共有や定期的な脆弱性診断の実施が望まれる。継続的なセキュリティアップデートの提供体制を整備することで、ユーザーの安全なコミュニケーション環境を維持できるはずだ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011598 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011598.html, (参照 24-11-01).

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