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【CVE-2024-48809】Open Networking Foundationのsdran-in-a-boxにDoS脆弱性、DeleteWatcher機能に深刻な問題

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • sdran-in-a-boxのDoSの脆弱性が発見
  • onos-a1tコンポーネントのDeleteWatcher機能に問題
  • CVSSスコア7.5のHIGHレベルの深刻度

Open Networking Foundation sdran-in-a-boxの深刻な脆弱性

Open Networking Foundationは2024年11月4日にsdran-in-a-box v.1.4.3とonos-a1t v.0.2.3における深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-48809】として識別されており、onos-a1tコンポーネントのDeleteWatcher機能において、リモートの攻撃者によるサービス拒否攻撃が可能になる問題が存在している。[1]

本脆弱性はCVSSスコアが7.5でHIGHレベルの深刻度と評価されており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。また攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされているのだ。

CISAによる評価では、この脆弱性は自動化による攻撃が可能で部分的な影響があるとされている。CVEの識別子によって管理されているこの脆弱性は、CWE-770のリソース制限のない割り当てまたはスロットリングの問題として分類されており、早急な対応が求められる状況だ。

CVE-2024-48809の詳細情報まとめ

項目 詳細
対象製品 sdran-in-a-box v.1.4.3、onos-a1t v.0.2.3
脆弱性の種類 サービス拒否攻撃(DoS)
CVSSスコア 7.5(HIGH)
CWE分類 CWE-770(リソース制限のない割り当て)
公開日 2024年11月4日
攻撃の特徴 リモートからの攻撃が可能、特権不要、自動化可能

サービス拒否攻撃について

サービス拒否攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービス提供を妨害する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規のユーザーがサービスを利用できなくなる
  • システムのリソースを大量に消費する
  • ネットワークの帯域幅を占有する

sdran-in-a-boxの脆弱性では、DeleteWatcher機能を標的としたDoS攻撃が可能となっている。特にCWE-770に分類される今回の脆弱性は、リソースの割り当てに制限がないことが問題となっており、攻撃者は制限なくシステムリソースを消費させることが可能だ。

sdran-in-a-boxの脆弱性に関する考察

Open Networking Foundationの製品における本脆弱性は、特権が不要でリモートから攻撃可能という点で深刻度が高いと言える。特にDeleteWatcher機能の実装における基本的なリソース管理の欠如は、システム設計上の重要な問題を示唆しているのだ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、リソース使用量の監視と制限の実装が不可欠となるだろう。具体的にはレート制限やリソースクォータの導入、異常な使用パターンの検知機能の実装などが有効な対策として考えられている。

システムの可用性を確保しつつ、セキュリティを強化するためには、包括的なリソース管理戦略の策定が求められる。今後のアップデートでは、パフォーマンスモニタリング機能の強化やリソース使用量の可視化機能の追加も期待したいところだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-48809, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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