公開:

【CVE-2024-50411】WordPress WP Abstracts 2.7.1にXSS脆弱性、アップデートで修正完了へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP Abstractsに格納型XSS脆弱性が発見
  • バージョン2.7.1までのWP Abstractsが影響を受ける
  • CVSSスコア5.9のMEDIUMレベルの深刻度を記録

WordPress WP Abstracts 2.7.1のクロスサイトスクリプティング脆弱性

Patchstack OÜは2024年10月29日、WordPress用プラグインWP Abstractsにおいて、格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-50411】として識別されており、バージョン2.7.1以前のWP Abstractsに影響を及ぼすことが判明している。[1]

この脆弱性はCVSSスコア5.9のMEDIUM(中程度)と評価されており、攻撃者は高い特権レベルと利用者の操作を必要とするものの、一度成功すると機密性・完全性・可用性に影響を与える可能性がある。脆弱性の種類はCWE-79に分類され、Webページ生成時の入力の不適切な無害化に起因している。

Patchstackによると、この脆弱性はUKO(Patchstack Alliance)によって発見された。すでにバージョン2.7.2でこの問題は修正されており、影響を受けるバージョンを使用しているユーザーには速やかなアップデートが推奨されている。

WP Abstracts脆弱性の詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-50411
影響を受けるバージョン 2.7.1以前
修正バージョン 2.7.2
CVSSスコア 5.9 (MEDIUM)
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
発見者 UKO (Patchstack Alliance)
脆弱性の詳細についてはこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおいて発生する脆弱性の一種で、入力値の検証や無害化が適切に行われていない場合に発生する。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • Webページ上で悪意のあるスクリプトを実行可能
  • ユーザーのセッション情報やクッキーの窃取が可能
  • 正規のWebページを改ざんして偽装サイトを表示可能

WP Abstractsプラグインのバージョン2.7.1以前に存在するXSS脆弱性は、格納型に分類され、攻撃コードがサーバーに保存される特徴を持つ。CVSSスコア5.9は中程度の深刻度を示しているものの、高い特権レベルと利用者の操作が必要とされるため、攻撃のリスクは限定的であると評価されている。

WP Abstracts脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性は常にセキュリティ上の懸念となっており、WP Abstractsの事例も例外ではない。高い特権レベルが必要とされる点は攻撃のハードルを上げているものの、一度権限を奪取されると深刻な被害につながる可能性があるため、運用面での慎重な対応が求められている。

プラグイン開発においては、入力値の検証と無害化処理の実装が重要な課題となっている。特にユーザー入力を扱うWordPressプラグインでは、セキュアコーディングガイドラインの遵守と定期的なセキュリティ監査の実施が不可欠だろう。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ品質向上に向けて、自動化されたセキュリティテストの導入や脆弱性報告プログラムの拡充が期待される。Patchstack Allianceのような脆弱性発見者との協力体制を強化することで、より安全なプラグインエコシステムの構築が可能になるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50411, (参照 24-11-09).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。