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公開：2024-08-04

MicrosoftがManaged DevOps Poolsを発表、Azure DevOpsの開発効率が大幅に向上

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• MicrosoftがManaged DevOps Pools公開プレビューを発表
• Azure DevOpsのカスタムプール作成・管理を簡素化
• フレキシビリティとメンテナンス性を向上させる新機能

Managed DevOps Poolsがもたらす開発効率化

Microsoftは2024年8月2日、Azure DevOps用のManaged DevOps Pools（MDP）の公開プレビューを発表した。MDPは、開発チームやプラットフォームエンジニアリングチームがチームの独自のニーズに合わせたカスタムDevOpsプールを迅速に構築できるようにする機能だ。スケールセットエージェントの柔軟性とMicrosoft Hosted agentsのメンテナンス性の容易さを組み合わせたこの新機能は、エンジニアリングチームの一貫性とベストプラクティスの確立を可能にする。^[1]

MDPの主な利点は、Microsoftが所有するAzureサブスクリプション内でMicrosoftサービスによって作成・管理されるVMエージェントにある。このホスト代行モデルにより、エージェント管理にかかる時間が削減され、信頼性が向上し、CI/CDエージェントとコンピューティングコアの競合が解消される。プライベートプレビューで使用したチームは、1分以内に新しいプールを作成でき、プールの管理にほとんど時間をかけずに済んだという。

MDPは、チーム固有またはワークロード固有のプールを簡単に作成できるため、組織は複数のチーム固有またはワークロード固有のプールを非常に簡単に作成できる。これにより、チームはプール上で実行されるワークロードを加速し、ノイジーネイバーの問題を解消できる。プライベートプレビューでは、あるチームがメモリ最適化されたSKUを持つプールを作成し、メモリ集約型のビルドワークロード用に使用した結果、ビルドパイプラインの所要時間を大幅に短縮できたという。

Managed DevOps Poolsの主な特徴まとめ

Managed DevOps Poolsに関する考察

MDPの導入により、開発チームの生産性は大幅に向上すると予想されるが、一方で新たな課題も浮上する可能性がある。例えば、MDPを最大限に活用するためには、チーム間でのベストプラクティスの共有や、組織全体でのDevOps文化の浸透が不可欠となるだろう。また、プライベートネットワークへの接続やカスタムイメージの使用など、高度な機能を適切に設定・管理するためのスキルも求められる。

今後、MDPにはさらなる機能拡張が期待される。特に、AIを活用した自動最適化機能や、より詳細なコスト分析ツールの統合が望まれる。これらの機能により、チームはリソースの使用効率をさらに高め、コスト管理をより精密に行えるようになるだろう。また、他のクラウドプロバイダーとの連携機能も、マルチクラウド環境を採用する企業にとって有用な追加機能となり得る。

MDPの登場は、DevOpsの実践をより身近なものにし、組織全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性を秘めている。今後は、MDPを活用した成功事例や、ベストプラクティスの共有が進むことで、より多くの組織がDevOpsの恩恵を受けられるようになると期待される。同時に、セキュリティやコンプライアンスの観点からも、MDPの進化を注視していく必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Managed DevOps Pools for Azure DevOps - Public Preview」. https://devblogs.microsoft.com/devops/managed-devops-pools/, (参照 24-08-04).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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