AstroXが高度10km級ハイブリッドロケットの発射実験に成功、民間宇宙開発の新時代へ前進
PR TIMES より
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記事の要約
- AstroXがハイブリッドロケットの発射実験に成功
- 高度10km級の打ち上げに初めて到達
- 約400名の一般見学者が実験を見学
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民間宇宙企業AstroXの高度10km級ハイブリッドロケット発射実験
AstroX株式会社は2024年11月9日に福島県南相馬市の沿岸部にて、高度10km級のハイブリッドロケットの発射実験を実施し成功を収めた。全長約6.3メートル、直径約330mmの機体FOX1号機/C1-2ロケットを使用し、千葉工業大学と共同開発したハイブリッドロケットエンジンを搭載した実験となっている。[1]
AstroXは気球で成層圏までロケットを放球し、そこからロケットの空中発射を行うロックーン方式での衛星軌道投入を目指している。今回の実験では前回8月に実施した実験からロケットを大型化し、ロックーン方式でのサブオービタル打上げに使用するサイズのロケットでの技術検証が行われた。
民間企業による宇宙開発の新たな一歩となった今回の実験には、一般見学者約400名が参加し注目を集めた。ハイブリッドロケットエンジンの発射技術の確認とともに、打ち上げに至るノウハウの確立も同時に確認することができている。
ハイブリッドロケット発射実験の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
実験日時 | 2024年11月9日 |
場所 | 福島県南相馬市沿岸部 |
ロケット仕様 | 全長約6.3メートル、直径約330mm |
機体名称 | FOX1号機/C1-2ロケット |
到達高度 | 10km級 |
開発体制 | AstroXと千葉工業大学による共同開発 |
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ハイブリッドロケットについて
ハイブリッドロケットとは、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせて推進力を得るロケットエンジンのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 固体ロケットと液体ロケットの利点を組み合わせた設計
- 安全性が高く、開発コストを抑えられる特徴
- 打ち上げ時の制御が容易で信頼性が高い
今回のAstroXの実験で使用されたハイブリッドロケットエンジンは、千葉工業大学との共同開発により実現された。高度10kmという到達目標を達成するためには、エンジンの性能と信頼性の両立が不可欠であり、今回の成功はその技術的な裏付けとなっている。
AstroXのハイブリッドロケット実験に関する考察
民間企業による宇宙開発の新たな指標となった今回のロケット発射実験は、日本の宇宙産業の発展に大きな意義を持つものとなっている。特に気球を使用したロックーン方式という独自の打上げ方式の採用は、従来の垂直打上げとは異なるアプローチとして注目を集めており、将来的な衛星打上げサービスの多様化につながる可能性を秘めている。
一方で今後の課題として、高度10kmから実際の衛星軌道投入に必要な高度までの到達に向けた技術開発が挙げられる。特にロックーン方式特有の気球放球とロケット点火のタイミング制御、高層大気での安定した飛行制御など、克服すべき技術的なハードルは依然として存在している。
今後は実験で得られたデータを基に、より高度な技術開発と安全性の向上が期待される。特に民間企業ならではの機動力と柔軟な開発アプローチを活かし、従来の宇宙開発とは異なる革新的なソリューションを生み出す可能性を秘めており、日本の宇宙産業の新たな担い手としての成長が期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「民間宇宙スタートアップAstroX、高度10km級のハイブリッドロケットの発射実験に成功 | AstroX株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000101722.html, (参照 24-11-12).
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