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【CVE-2024-50334】Scooldに認証バイパスの脆弱性、設定データへの不正アクセスが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Scooldのセミコロンパス注入の脆弱性が発見
  • 認証をバイパスして設定データにアクセス可能
  • Scoold 1.64.0で脆弱性が修正

Scoold 1.64.0未満のバージョンにおける認証バイパスの脆弱性

Q&Aおよびナレッジ共有プラットフォームのScooldにおいて、/api;/configエンドポイントでセミコロンパス注入の脆弱性【CVE-2024-50334】が発見された。URLにセミコロンを追加することで認証をバイパスし、機密性の高い設定データへの不正アクセスが可能となっている。[1]

この脆弱性は/api;/configエンドポイントへのPUTリクエストにおいて、Content-Type: application/hoconヘッダーを設定することでHOCONファイルインクルージョンを介したファイル読み取りも可能となっている。攻撃者は設定ファイルなどの機密情報を取得し、さらなる攻撃に利用できる状態だ。

対策としてScoold 1.64.0で脆弱性が修正されており、影響を受けるバージョンのユーザーはアップデートが推奨される。また回避策として、scoold.api_enabled = falseを設定することでScoold APIを無効化することも可能となっている。

Scooldの脆弱性詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-50334
影響を受けるバージョン Scoold 1.64.0未満
脆弱性の種類 認証バイパス(CWE-288)
CVSS評価 8.7(High)
対策方法 Scoold 1.64.0へのアップデートまたはAPI無効化
脆弱性の詳細はこちら

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムやアプリケーションの認証機能を回避して不正にアクセスを得る手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスを迂回して権限を取得
  • 設計上の欠陥や実装ミスを悪用
  • 管理者権限などの特権アクセスを不正に取得可能

Scooldの事例では、URLにセミコロンを追加することで認証チェックを回避し、本来アクセスできないはずの設定データに不正にアクセスすることが可能となっている。HOCONファイルインクルージョンを使用することで、さらに深刻な情報漏洩につながる可能性がある状態だ。

Scooldの認証バイパス脆弱性に関する考察

Scooldの認証バイパス脆弱性は、シンプルなURLの操作で重要な設定情報が漏洩する深刻な問題を引き起こしている。APIエンドポイントの設計段階での入力値の検証が不十分であったことが原因として考えられ、認証機能の実装における綿密なセキュリティレビューの重要性を再認識させる事例となった。

今後の対策として、APIエンドポイントへのアクセス制御を強化し、URLやヘッダーの操作による認証バイパスを防ぐ仕組みの実装が必要となるだろう。特にファイルインクルージョンを介した情報漏洩を防ぐため、HOCONファイルの読み込みに関するセキュリティ強化も重要な課題となる。

長期的には、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底、開発者向けのセキュリティ教育の充実が必要となる。定期的な脆弱性診断の実施や、セキュリティ専門家による監査も検討すべきだろう。Scooldコミュニティ全体でセキュリティ意識を高めることが、今後の安全な運用につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50334, (参照 24-11-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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