リネットジャパンがGIGAスクールパソコンを教材活用、大阪市と連携し環境教育プログラムを展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

リネットジャパンがGIGAスクールパソコンを教材として再利用開始
大阪市教育委員会と連携し探究学習プログラムを実施
パソコン解体を通じた環境教育とリサイクル学習を展開

GIGAスクールパソコンの地域内教材再利用プロジェクト概要

リネットジャパングループは2024年11月12日、大阪市教育委員会および株式会社steAmと連携し、使用済みGIGAスクールパソコンを活用した探究学習プログラムを開始した。このプログラムは大阪・関西万博のテーマ「いのちを高める」に基づき、都市鉱山リサイクルの環境問題を中心とした教育活動を展開するものだ。^[1]

プログラムでは大阪市が保有する故障端末を教材として活用し、リネットジャパンが文部科学省のガイドラインに基づくデータ消去を実施した上で提供する。児童たちは従来「壊してはいけない」とされていた学習用端末を実際に解体することで、リサイクルについての理解を深められるようになった。

探究学習プログラムは全12時間で構成され、端末の解体作業から環境問題について考える活動まで幅広く展開される。児童が自ら問いを立て、情報収集や分析を行い、他者と協働しながら学びを深めることで、思考力・判断力・表現力の育成を目指している。

GIGAスクールパソコン再利用プログラムの詳細

項目	詳細
実施主体	リネットジャパングループ、大阪市教育委員会、株式会社steAm
プログラム内容	端末解体、環境問題学習、探究学習
実施時間	全12時間
教材	大阪市保有の故障GIGAスクール端末
特徴	五感を活用した体験型学習、協働学習の実施

データ消去について

データ消去とは、端末内に残存する個人情報や学習データを完全に削除するプロセスのことを指す。以下のような特徴がある。

端末の初期化だけでは不十分な処理
文部科学省のガイドラインに準拠した方法が必要
SSD特有の消去方法の採用が重要

GIGAスクール端末には、いじめ相談アプリのログイン情報や家庭学習で使用するオフラインデータ、写真、ネットワーク情報など、重要な個人情報が保存されている。リネットジャパンはSSDに適したデータ消去技術を用い、保護者への証明書発行まで含めた包括的なデータ消去サービスを提供している。

GIGAスクールパソコン再利用プロジェクトに関する考察

GIGAスクールパソコンを教材として再利用する取り組みは、環境教育と情報教育を効果的に組み合わせた画期的なアプローチである。児童が実際にパソコンを解体し、内部構造やレアメタルについて学ぶことで、リサイクルの重要性を体感的に理解できるようになるだろう。

ただし、プログラムの実施にあたっては、安全面への配慮や適切な指導者の確保が課題となる可能性が高い。解体作業時の怪我防止や、電子機器の取り扱いに関する専門知識を持つ教員の育成が必要不可欠だ。

今後はこのプログラムで得られた知見を他の自治体とも共有し、全国規模での展開を検討すべきである。環境問題への関心が高まる中、実践的な教育プログラムとしての価値は極めて高いだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「GIGAスクールパソコン「地域内教材再利用」プロジェクト開始。リネットジャパンは大阪市からGIGAスクールパソコン処分委託を受け、授業で使ったパソコンをSTEAM教育教材として小学生の探究学習に再利用 | リネットジャパングループ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000012285.html, (参照 24-11-14).

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