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【CVE-2024-49772】SuiteCRM 7.14.4にSQL injection脆弱性、認証済みユーザーによるデータベース情報漏洩のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SuiteCRM 7.14.4でSQL injectionの脆弱性が発見
  • 認証済みユーザーによるデータベース全体の漏洩が可能
  • バージョン7.14.6と8.7.1で修正済み

SuiteCRM 7.14.4のSQL injection脆弱性

SalesagilityはオープンソースのCRMソフトウェアSuiteCRMのバージョン7.14.4において、AM_ProjectTemplatesコントローラーにSQL injectionの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は認証済みユーザーによって悪用される可能性があり、低権限のユーザーでもデータベース全体の情報を漏洩させることが可能となっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-49772】として識別されており、CVSSスコアは8.8(High)と評価されている。攻撃の条件として認証が必要であるものの、攻撃の複雑さは低く、機密性・整合性・可用性のすべてに高い影響があるとされているのだ。

Salesagilityはこの脆弱性に対処するため、SuiteCRMのバージョン7.14.6および8.7.1をリリースした。この問題に対する回避策は現時点で存在しないため、影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは速やかにアップデートを適用することが推奨されている。

SuiteCRM 7.14.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-49772
影響を受けるバージョン 7.14.4未満、8.0.0以上8.7.1未満
CVSSスコア 8.8(High)
脆弱性の種類 SQL injection(CWE-89)
修正バージョン 7.14.6、8.7.1
既知の回避策 なし
詳細はこちら

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、データベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
  • 適切な入力値のサニタイズで防止可能

SuiteCRMで発見された脆弱性は、AM_ProjectTemplatesコントローラーにおける入力値の検証が不十分であることが原因となっている。この脆弱性を悪用することで、認証済みの攻撃者がデータベース内の情報を不正に取得できる可能性があり、企業の機密情報が漏洩するリスクが存在するのだ。

SuiteCRMの脆弱性に関する考察

SuiteCRMの脆弱性はCRMシステムにおけるセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにした。認証済みユーザーによる攻撃を想定したセキュリティ対策は、特に重要な顧客情報を扱うCRMシステムにおいて最優先で考慮すべき要素となっている。今後は入力値の検証やアクセス制御の強化が必要不可欠だろう。

この脆弱性の発見は、オープンソースソフトウェアにおけるセキュリティレビューの重要性も示している。コミュニティによる継続的なコードレビューと脆弱性の報告体制を強化することで、より安全なソフトウェアの提供が可能となる。バージョン管理とアップデート適用の自動化も検討に値するだろう。

今後のSuiteCRMの開発においては、セキュリティバイデザインの考え方を取り入れることが望ましい。開発初期段階からセキュリティを考慮した設計を行うことで、脆弱性の発生リスクを低減できる。また、定期的なセキュリティ監査とペネトレーションテストの実施も重要な施策となるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49772, (参照 24-11-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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