経済

ECONOMY

公開：2024-11-15

楽天グループとみずほFGが戦略的資本業務提携、楽天カード株式の14.99%を1,650億円で譲渡し金融サービスを強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 楽天グループとみずほFGが戦略的な資本業務提携を発表
• 楽天カードの株式14.99%をみずほFGへ1,650億円で譲渡
• 楽天カードと6社による業務提携契約も締結

みずほFGと楽天グループの戦略的資本業務提携による金融サービス強化

楽天グループとみずほフィナンシャルグループは2024年11月13日、戦略的な資本業務提携を発表した。本提携において楽天グループは楽天カードの普通株式14.99%をみずほFGに約1,650億円で譲渡することを決定している。^[1]

この提携は楽天グループとみずほFGが2022年10月から進めてきた資産形成・資産運用分野での連携をさらに発展させるものだ。両社は新たな顧客獲得ルートを創造し、ポイントやクレジットカードにおける協業を通じて顧客基盤の拡大を目指している。

楽天グループ傘下の楽天カードは楽天フィンテックエコシステムの中核を担う存在であり、みずほFGとの提携深化によって両社の企業価値向上が期待される。この資本業務提携により、顧客向けサービスの拡充や決済インフラの強化が実現するだろう。

戦略的資本業務提携の詳細

戦略的資本業務提携について

戦略的資本業務提携とは、企業間で資本関係を構築しながら事業面での協力関係を築く経営戦略のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 資本参加による長期的な協力関係の構築
• 経営資源の相互活用による事業拡大
• シナジー効果による企業価値の向上

みずほFGと楽天グループの戦略的資本業務提携では、楽天カード株式の譲渡を通じて資本関係を構築し協力体制を強化することで、決済や金融サービスの領域での競争力向上を目指している。両社の経営資源を組み合わせることで、顧客向けサービスの拡充や業務効率化といった相乗効果が期待できるだろう。

みずほFGと楽天グループの資本業務提携に関する考察

みずほFGと楽天グループの資本業務提携は、フィンテック分野における競争激化への対応として重要な意味を持つ取り組みだ。楽天カードが持つデジタル技術とみずほFGの金融インフラを組み合わせることで、新たな金融サービスの創出や顧客基盤の拡大が期待できるだろう。

一方で、異なる企業文化や業務プロセスの統合には課題が生じる可能性がある。システム連携や情報セキュリティの確保、コンプライアンス体制の整備など、様々な面での調整が必要となってくるはずだ。

今後は両社の強みを活かした新サービスの開発や、決済インフラのデジタル化推進が重要となる。特にポイントサービスやクレジットカード事業での連携を通じて、顧客満足度の向上と事業価値の最大化を実現することが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ みずほフィナンシャルグループ. 「みずほフィナンシャルグループ及び楽天カードによる戦略的な資本業務提携について」. https://www.mizuho-fg.co.jp/release/pdf/20241113_2release_jp.pdf, (参照 24-11-15).

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