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CRIミドルウェアがフルデジタル音響システムCRI SOLIDASを開発、従来比約半分の消費電力を実現し立体音響にも対応

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

CRIミドルウェアがフルデジタル音響システムCRI SOLIDASを開発、従来比約半分の消費電力を実現し立体音響にも対応

PR TIMES より


記事の要約

  • CRI SOLIDASがEdgeTech+ AWARD 2024でJASA特別賞を受賞
  • 従来のアンプと比べて約半分の消費電力を実現
  • 2024年11月にゲーミングスピーカーで量産実績を達成

CRI SOLIDASによるフルデジタル音響システムの革新

株式会社CRI・ミドルウェアは音響システムの新時代を切り開くCRI SOLIDASを開発し、EdgeTech+ AWARD 2024においてJASA特別賞を受賞した。このシステムは従来のアナログ回路技術者不足への対応策として、ソフトウェア処理による音響信号処理を実現し、数十万円のハイエンドオーディオ・アンプに匹敵する音質を提供している。[1]

CRI SOLIDASは物理的な回路をソフトウェアで代替することにより、部品点数を大幅に削減し製品の小型化とコストダウンを実現した。独自のPWM信号によるスピーカー直接駆動方式により、従来の音響システムと比較して約半分の電力消費で動作することが可能となっている。

2024年11月には、CRI SOLIDASを搭載したゲーミングスピーカーが発売され、一般消費者向け製品での量産実績を達成した。今後は組込み製品やモビリティ領域における省電力化への貢献が期待され、3年後には累計10億円の売り上げを目指している。

CRI SOLIDASの特徴まとめ

項目 詳細
開発企業 株式会社CRI・ミドルウェア
主な特徴 ソフトウェアによる音響信号処理、省電力性能、部品点数削減
受賞実績 EdgeTech+ AWARD 2024 JASA特別賞
量産実績 2024年11月ゲーミングスピーカー発売
売上目標 3年後に累計10億円
CRI SOLIDASの詳細はこちら

PWM信号について

PWM信号とは、Pulse Width Modulationの略称で、デジタル信号をアナログ値として出力するための変調方式である。以下のような特徴を持つ信号処理技術となっている。

  • デジタル信号のオンオフ時間比率で出力を制御
  • 高効率な電力変換が可能
  • ノイズに強く信号の劣化が少ない

CRI SOLIDASではPWM信号を用いることで、D/A変換を必要としないフルデジタルな音響システムを実現している。PWM信号によるスピーカーの直接駆動は、従来のアナログアンプと比較して約半分の消費電力で高品質な音声出力を可能にしている。

CRI SOLIDASに関する考察

CRI SOLIDASの革新的な点は、アナログ回路技術者の不足という業界課題に対してソフトウェアによる解決策を提示したことにある。従来のハードウェア主体の音響システムからの脱却は、製品開発のスピードアップと柔軟性の向上をもたらすことが期待できる。音響システムの開発において新たな可能性を切り開く存在となるだろう。

一方で課題として、ソフトウェア処理による音質への影響や、異なるハードウェア環境での安定性の確保が挙げられる。マイコンやFPGAの選定基準の明確化や、音質評価の標準化など、品質保証の体制構築が重要になってくるはずだ。開発キットの提供により、これらの課題解決が進むことを期待したい。

今後の展望として、車載機器やIoTデバイスなど、省電力性能が重視される分野での採用拡大が見込まれる。SDVの普及に伴う車室内エンターテインメントの高度化により、CRI SOLIDASの立体音響技術がより重要性を増すことになるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ソフトウェアで音を創る新時代の音響システムCRI SOLIDAS®がEdgeTech+ AWARD 2024にてJASA 特別賞を受賞 | 株式会社CRI・ミドルウェアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000000925.html, (参照 24-11-16).

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