【CVE-2024-52300】XWikiのmacro-pdfviewerでXSS脆弱性を発見、深刻度の高い影響範囲で早急な対応が必要
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記事の要約
- macro-pdfviewerの2.5.6未満のバージョンでXSS脆弱性を確認
- widthパラメータの不適切なエスケープにより攻撃が可能
- XWikiインストール全体の機密性と整合性に影響
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XWikiのmacro-pdfviewerで発見されたXSS脆弱性
GitHubは2024年11月13日、XWikiのPDFビューアマクロmacro-pdfviewerにおいて深刻なXSS脆弱性【CVE-2024-52300】を公開した。widthパラメータのエスケープ処理が適切に実装されていないため、ページ編集権限を持つユーザーがXSSを実行できる状態にあることが判明している。[1]
この脆弱性はCVSS v3.1で9.1のクリティカルスコアが付与されており、攻撃の複雑さは低く特権レベルも限定的であることから深刻度が高いと評価されている。管理者がこの悪意のあるコードを含むページにアクセスした場合、XWikiインストール全体の機密性と整合性、可用性に重大な影響を及ぼす可能性があるだろう。
GitHubのセキュリティアドバイザリによると、この問題はバージョン2.5.6で修正されており、影響を受けるすべてのユーザーに対して早急なアップデートを推奨している。SSVCの評価では技術的な影響は重大であるものの、自動化された攻撃の可能性は低いとされている。
macro-pdfviewerの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-52300 |
影響を受けるバージョン | 2.5.6未満 |
CVSSスコア | 9.1(クリティカル) |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
攻撃条件 | ページ編集権限を持つユーザー |
影響範囲 | XWikiインストール全体の機密性・整合性・可用性 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 入力値の不適切なサニタイズによって発生
- ユーザーセッションの窃取や改ざんが可能
- Webサイト全体のセキュリティに影響を及ぼす
macro-pdfviewerで発見された脆弱性では、widthパラメータのエスケープ処理が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は管理者権限を持つユーザーが影響を受けた場合、システム全体に対する制御を奪取される可能性があり、特に注意が必要となるだろう。
macro-pdfviewerの脆弱性に関する考察
macro-pdfviewerの脆弱性は、ページ編集権限を持つユーザーが攻撃を実行できる点で重要な問題を提起している。XWikiのような複数ユーザーが利用するプラットフォームでは、各ユーザーの権限管理と入力値の検証を徹底する必要があるだろう。
今後はwidthパラメータのような表示制御に関わる部分においても、より厳密なバリデーションチェックとエスケープ処理の実装が求められる。特にPDFビューアのような外部コンテンツを扱うコンポーネントでは、セキュリティチェックの強化と定期的な脆弱性診断の実施が重要になってくるだろう。
XWikiプラットフォームの進化に伴い、macro-pdfviewerにも新たな機能追加が期待される。しかし、機能拡張と同時にセキュリティ面での堅牢性を確保することが不可欠であり、開発者コミュニティによる継続的なセキュリティレビューと迅速な脆弱性対応が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52300, (参照 24-11-20).
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