エクイニクスがデータセンターの電力供給と冷却システムを公開、高効率な運用基盤の実現に向けて前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

データセンターの電力供給と冷却システムの詳細を公開
UPSやチラーなど主要設備の機能と役割を解説
サステナブルな運用に向けた取り組みを紹介

データセンターの電力供給と冷却システムの全容

エクイニクス・ジャパン株式会社は、ハイパフォーマンスなIBXデータセンターの電力供給と冷却システムの詳細を2024年11月19日に公開した。データセンターではストレージやサーバー、ネットワーク機器が大量のエネルギーを消費し熱を発生させるため、安定した電力供給と効率的な冷却システムが不可欠となっている。^[1]

電力供給システムでは無停電電源装置とディーゼル発電機によるバックアップ体制を整備し、スイッチギアを介して各機器へ電力を配給する仕組みを構築している。電力分配ユニットとリモートパワーパネルを活用することで、より細やかな電力制御と安定した供給を実現しているのだ。

冷却システムではチラーによる水冷方式を採用し、コンピュータルームエアハンドラーを通じて効率的な温度管理を行っている。さらに最新のクールアレイ技術や液冷技術を導入することで、AI時代に対応した高密度実装にも対応可能な冷却性能を確保しているのである。

データセンターの主要設備まとめ

項目	詳細
電力供給システム	UPS、ディーゼル発電機、スイッチギア、PDU、RPP
冷却システム	チラー、冷水配管、CRAH、クールアレイ、液冷技術
サステナビリティ対策	屋上温室、太陽光発電システム
主な特徴	高密度実装対応、効率的な温度管理、安定した電力供給

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無停電電源装置について

無停電電源装置とは、データセンターにおける安定した電力供給を実現するための重要な設備のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

停電時のバッテリーによる電力バックアップ機能
ディーゼル発電機起動までの電力供給
電力品質の安定化と電圧変動の抑制

無停電電源装置はデータセンターの電力インフラの中核を担っており、スイッチギアと連携して安定した電力供給を実現している。エクイニクスのIBXデータセンターでは、この無停電電源装置を活用することで、予期せぬ停電時でもシステムの継続運用を可能にしているのである。

データセンターの電力供給と冷却システムに関する考察

データセンターにおける電力供給と冷却システムの革新は、デジタルインフラの安定運用において極めて重要な意味を持っている。特にAIやクラウドサービスの普及に伴う高密度実装のニーズに対して、液冷技術やクールアレイなどの新しい冷却方式を導入することで、効率的な運用を実現しているのだ。

一方で、データセンターの消費電力量は年々増加傾向にあり、環境負荷の軽減が大きな課題となっている。屋上温室や太陽光発電システムの導入は素晴らしい取り組みだが、より一層の再生可能エネルギーの活用や、エネルギー効率の改善が必要となるだろう。

今後はAIの発展に伴い、さらなる高密度化と省電力化の両立が求められる。データセンターの設備技術は、この相反する要求に対してより革新的なソリューションを提供し続ける必要があるのだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「ハイパフォーマンスデータセンターの知られざる内部：電力供給、冷却システム、外部構造 | エクイニクス・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000048280.html, (参照 24-11-20).

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