センス・イット・スマートがDAO型健康経営の実証実験を開始、JPYCを活用した新しい健康経営モデルの構築へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

センス・イット・スマートがDAO型健康経営のPoCを開始
JPYCを活用したインセンティブ配分の実証実験
従業員の自律的な健康増進活動を促進

センス・イット・スマートのDAO型健康経営PoC開始

株式会社センス・イット・スマートは行動変容促進型Web3アプリ「運動サプリ®」を活用し、JPYCと連携したDAO型健康経営の実証実験を2024年12月1日より開始することを発表した。DAO型健康経営では従業員の健康活動に対してステーブルコインによるインセンティブを提供し、自律的な参加を促進する仕組みを構築している。^[1]

運動サプリ®はブロックチェーン技術を活用して歩数データを安全かつ透明性の高い形で記録するアプリケーションとなっており、歩行目標の達成度に応じてJPYCが自動的に付与される機能を実装している。インセンティブを他の従業員と共有できる機能も備えており、組織内での相互支援やコミュニティ形成を促進するものだ。

従来の健康経営では個人または競争中心の活動が主流であり、特定の従業員にインセンティブが偏る傾向があった。DAO型健康経営では従業員同士が無理のない範囲で互いに支え合う環境を提供し、全従業員が協力して健康を目指す文化を育むことが可能となっている。

DAO型健康経営の実証実験概要

項目	詳細
目的	健康活動におけるインセンティブ配分設計の有効性検証
実施期間	2024年12月1日～2024年12月31日
対象者	JPYC社従業員
主な内容	運動サプリ®を活用したウォーキングイベント、目標達成度に応じたJPYC付与
データ記録	歩数データと取引データをブロックチェーン上に記録

運動サプリ®の詳細はこちら

DAOについて

DAOとは、ブロックチェーン技術を活用して参加者同士が自発的に連携し、組織の目的達成を目指す新しい組織形態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

参加者による自律的な意思決定と運営
ブロックチェーンによる透明性の確保
インセンティブを活用した貢献度の可視化

健康経営においてDAOの仕組みを活用することで、従業員一人ひとりが主体的に健康管理を行う環境を整備することが可能となる。ステーブルコインをインセンティブとして用いることで、価格変動の影響を受けることなく安定した報酬を提供し、健康増進活動への持続的な参加を促すことができるだろう。

DAO型健康経営に関する考察

DAO型健康経営の導入により、従来の競争型から相互支援型へと健康増進活動の形態が大きく変化することが予想される。ブロックチェーン技術を活用した透明性の高いインセンティブ配分は、従業員の自発的な参加を促進し、組織全体の健康意識向上につながる可能性が高いだろう。

一方で、従業員のデジタルリテラシーの差によってステーブルコインの利用に格差が生じる可能性も懸念される。導入初期には丁寧な説明と運用サポートが必要であり、段階的な展開とユーザビリティの向上が重要な課題となるだろう。

今後はDAOの仕組みを活用した健康経営の効果測定や改善点の抽出が重要となる。データの蓄積と分析を通じて、より効果的なインセンティブ設計や参加促進策を確立し、企業全体の健康増進を実現することが期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「DAO型健康経営®の推進に向けたステーブルコインを活用したインセンティブ配分に関するPoCを開始 | 株式会社センス・イット・スマートのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000067412.html, (参照 24-11-20).

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