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【CVE-2024-38255】Microsoft SQL Serverに深刻な脆弱性、複数バージョンで遠隔コード実行のリスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Microsoft SQL Serverに遠隔コード実行の脆弱性
  • 複数のバージョンが影響を受ける深刻な脆弱性
  • CVSSスコア8.8の高リスク脆弱性として評価

Microsoft SQL Serverの遠隔コード実行の脆弱性

Microsoftは2024年11月12日、SQL Server Native Clientにおける遠隔コード実行の脆弱性【CVE-2024-38255】を公開した。この脆弱性はCVSSスコア8.8の高リスクとして評価され、複数のバージョンのMicrosoft SQL Serverに影響を及ぼすことが明らかになっている。[1]

影響を受けるバージョンには、Microsoft SQL Server 2016 Service Pack 3、Microsoft SQL Server 2017、Microsoft SQL Server 2019などの主要なリリースが含まれている。脆弱性の種類はヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)として分類され、攻撃者によって悪用された場合にシステムに深刻な影響を及ぼす可能性がある。

この脆弱性はリモートからの攻撃が可能で、特別な権限を必要としないものの、ユーザーの操作を介する必要があるとされている。影響範囲は機密性、整合性、可用性のすべてにおいて高いレベルでの被害が想定され、早急な対応が求められる状況だ。

Microsoft SQL Server脆弱性の影響範囲

製品名 影響を受けるバージョン
SQL Server 2016 SP3 (GDR) 13.0.0から13.0.6455.2未満
SQL Server 2017 (GDR) 14.0.0から14.0.2070.1未満
SQL Server 2019 (GDR) 15.0.0から15.0.2130.3未満
SQL Server 2019 (CU 29) 15.0.0から15.0.4410.1未満

ヒープベースのバッファオーバーフローについて

ヒープベースのバッファオーバーフローとは、プログラムがヒープ領域に割り当てられたメモリバッファの境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊による任意のコード実行が可能
  • データの整合性が損なわれる危険性
  • システムクラッシュやサービス停止の原因

SQL Server Native Clientで発見されたヒープベースのバッファオーバーフロー脆弱性は、CVSSスコア8.8と高い深刻度で評価されている。この脆弱性は認証を必要とせず、ネットワーク経由で攻撃可能であることから、早急なパッチ適用が推奨される。

Microsoft SQL Server脆弱性に関する考察

Microsoft SQL Serverの脆弱性対応において、バージョンごとに異なるパッチが提供されることで管理者の負担が増大する可能性がある。複数バージョンが混在する環境では、パッチ適用の優先順位付けや影響範囲の把握が重要になってくるが、それらの作業にかかる時間と労力は無視できないものとなるだろう。

今後の課題として、脆弱性の検出から修正プログラムの配布までの時間短縮が挙げられる。特にクラウド環境での運用が増加している現状では、自動的なパッチ適用の仕組みやクラウドネイティブな脆弱性対策の実装が求められているのだ。

Microsoft SQL Serverのセキュリティ強化には、より包括的なセキュリティ機能の実装が必要不可欠である。特に、ヒープメモリの保護機能やバッファ操作の安全性検証機能など、プログラムの実行時チェックを強化することで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことができるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-38255, (参照 24-11-21).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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