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【CVE-2024-39726】IBM Engineering Insightsに深刻な脆弱性、機密情報漏洩のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IBM Engineering Insights 7.0.2と7.0.3に脆弱性
  • XML外部エンティティインジェクション攻撃が可能に
  • 機密情報の露出やメモリリソースの消費のリスク

IBM Engineering Insights 7.0.2と7.0.3の脆弱性発見

IBM社はEngineering Lifecycle Optimization - Engineering Insights 7.0.2と7.0.3にXML外部エンティティインジェクション攻撃の脆弱性が存在することを2024年11月15日に公開した。リモートからの攻撃者によって機密情報の露出やメモリリソースの消費を引き起こされる可能性が指摘されている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-39726】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはXML外部エンティティ参照の不適切な制限(CWE-611)に分類されている。CVSSスコアは8.2で深刻度は高く、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

IBMはこの脆弱性に対する詳細な情報をセキュリティアドバイザリとして公開し、ユーザーに対して適切な対策を講じるよう呼びかけている。SSVCの評価によると、現時点での悪用は確認されていないものの、自動化された攻撃が可能であり、部分的な技術的影響があるとされている。

IBM Engineering Insightsの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-39726
影響を受けるバージョン Engineering Insights 7.0.2、7.0.3
脆弱性の種類 XML外部エンティティインジェクション
CVSSスコア 8.2(高)
公開日 2024年11月15日
想定される影響 機密情報の露出、メモリリソースの消費
セキュリティアドバイザリの詳細はこちら

XML外部エンティティインジェクションについて

XML外部エンティティインジェクションとは、XMLの外部エンティティ参照機能を悪用した攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • XMLパーサーの設定不備を突いた攻撃
  • 機密ファイルの読み取りが可能
  • サービス運用に影響を与えるリソース消費

この脆弱性は【CVE-2024-39726】としてIBM Engineering Insights 7.0.2と7.0.3で確認されており、リモートからの攻撃によって深刻な影響を及ぼす可能性がある。XML処理時の適切な検証や制限がない場合、攻撃者は外部エンティティを介して機密情報にアクセスしたり、サーバーのリソースを過剰に消費させたりすることが可能になる。

IBM Engineering Insightsの脆弱性に関する考察

IBM Engineering Insightsの脆弱性は、エンジニアリングデータの管理という重要な領域で発見された深刻な問題として注目に値する。特にXML処理における外部エンティティの制御が不十分であることから、企業の機密情報が漏洩するリスクが高く、早急な対応が求められる状況だ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、XML処理におけるセキュリティ設定の見直しと強化が必要になるだろう。特にエンタープライズソフトウェアにおいては、開発段階からのセキュリティテストの徹底と、定期的な脆弱性診断の実施が重要な課題となる。

更なるセキュリティ強化に向けて、XMLパーサーの設定オプションの厳格化や、外部エンティティの参照を完全に無効化するような機能の実装が期待される。また、脆弱性が発見された場合の迅速なパッチ適用と、ユーザーへの適切な情報提供の体制も整備する必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-39726, (参照 24-11-22).
  2. IBM. https://www.ibm.com/jp-ja

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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