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【CVE-2024-10450】SourceCodester Kortex Liteに重大な脆弱性、SQLインジェクションによる情報漏洩のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SourceCodester Kortex Liteに深刻な脆弱性を発見
  • SQLインジェクションによる情報漏洩のリスクが存在
  • CVSS評価で重要度が中程度と判定

Kortex Lite Advocate Office Management System 1.0の脆弱性

VulDBは2024年10月28日にSourceCodester Kortex Lite Advocate Office Management System 1.0で重大な脆弱性【CVE-2024-10450】を発見したことを公開した。この脆弱性は/kortex_lite/control/edit_profile.phpファイル内のPOSTパラメータハンドラーに存在し、idパラメータの操作によってSQLインジェクションが可能になることが判明している。[1]

VulDBの報告によると、この脆弱性はリモートからの攻撃が可能であり、既に公開されているため悪用される可能性が高いことが指摘されている。CVSSスコアでは、バージョン4.0で5.3、バージョン3.1で6.3、バージョン3.0で6.3と評価され、いずれも中程度の深刻度と判定されている。

この脆弱性は認証済みユーザーによって悪用される可能性があり、機密情報の漏洩やデータの改ざんなどのリスクが存在している。攻撃には特別な条件や複雑な手順を必要としないため、システム管理者は早急なアップデートや対策の実施が推奨されるだろう。

CVE-2024-10450の詳細まとめ

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-10450
影響を受けるバージョン Kortex Lite Advocate Office Management System 1.0
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)
影響範囲 /kortex_lite/control/edit_profile.php
CVSS v4.0スコア 5.3(中程度)
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、認証が必要

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLクエリを挿入し実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの内容を不正に読み取りや改ざんが可能
  • 認証を回避してシステムに侵入する手段として悪用

SQLインジェクションはCWE-89として分類されており、データベースを使用するWebアプリケーションにおいて最も警戒すべき脆弱性の一つとなっている。Kortex Lite Advocate Office Management Systemで発見された脆弱性も、POSTパラメータのidを通じてSQLインジェクション攻撃が可能な状態であることが確認されている。

Kortex Liteの脆弱性に関する考察

Kortex Lite Advocate Office Management Systemの脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例として注目に値する。特にPOSTパラメータの処理において適切な入力値の検証が行われていないことは、Webアプリケーション開発における典型的な問題点を浮き彫りにしているのだ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施が不可欠となるだろう。特にOSSプロジェクトにおいては、コミュニティによるコードレビューの強化やセキュリティガイドラインの整備が求められている。

また、この種の脆弱性に対する継続的なモニタリングと迅速な対応体制の構築も重要な課題となる。セキュリティアップデートの提供とユーザーへの適切な情報提供を通じて、システム全体のセキュリティレベルを向上させる必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10450, (参照 24-11-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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