【CVE-2024-28729】D-Link DWR 2000M 5G CPEに深刻な脆弱性、任意のコード実行が可能に
スポンサーリンク
記事の要約
- D-Link DWR 2000M 5G CPEに脆弱性が発見
- 任意のコード実行が可能な深刻な脆弱性
- CVSSスコア7.8のHigh評価の脆弱性
スポンサーリンク
D-Link DWR 2000M 5G CPEの脆弱性
MITREは2024年11月12日、D-Link DWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800およびD-Link DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34MEに影響する重大な脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-28729】として識別され、ローカルの攻撃者が細工されたリクエストを通じて任意のコードを実行できる問題となっている。[1]
この脆弱性はCVSSスコア7.8のHigh評価を受けており、ベクター文字列はCVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:Hとなっている。攻撃者は特権レベルが低い状態でも、ユーザーの操作を必要とせずに攻撃を実行できる可能性があり、機密性・整合性・可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性がある。
CWEでは本脆弱性をCWE-77として分類しており、これはコマンドインジェクション攻撃の一種である。SSVCの評価では、この脆弱性の自動化された攻撃の可能性は「none」とされているが、技術的な影響は「total」と評価されており、早急な対策が必要とされている。
D-Link DWR 2000M 5G CPEの脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-28729 |
公開日 | 2024年11月12日 |
影響を受ける製品 | D-Link DWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800、DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34ME |
CVSSスコア | 7.8(High) |
CWE分類 | CWE-77(コマンドインジェクション) |
SSVC評価 | 自動化:none、技術的影響:total |
スポンサーリンク
コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドをアプリケーションに注入し、不正な操作を実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムコマンドを実行できる権限を悪用
- 入力値の検証が不十分な場合に発生
- システム全体に重大な影響を及ぼす可能性
コマンドインジェクション攻撃は、入力データの適切な検証や無害化処理が行われていない場合に発生する深刻な脆弱性である。D-Link DWR 2000M 5G CPEの脆弱性では、ローカルの攻撃者が細工されたリクエストを通じてコマンドインジェクション攻撃を実行し、任意のコードを実行できる状態にあることが確認されている。
D-Link DWR 2000M 5G CPEの脆弱性に関する考察
D-Link DWR 2000M 5G CPEの脆弱性は、5G通信機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にWi-Fi 6対応機器は高速な通信を実現する一方で、セキュリティ面での十分な検証が必要不可欠であり、製品のリリースサイクルとセキュリティテストのバランスを取ることが重要になってくるだろう。
今後はIoT機器のファームウェアアップデートの自動化や、脆弱性の早期発見・修正のためのセキュリティテスト強化が求められる。特にコマンドインジェクションのような基本的な脆弱性については、開発初期段階からのセキュリティ設計と、定期的なペネトレーションテストの実施が効果的な対策となるはずだ。
また、5G CPE機器のセキュリティ対策には、ネットワークセグメンテーションやアクセス制御の強化も重要な要素となる。製品の開発段階からセキュリティ・バイ・デザインの考え方を導入し、脆弱性の発生リスクを最小限に抑える取り組みが今後ますます重要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-28729, (参照 24-11-26).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-53069】Linux kernelのfirmware qcom scmにNULLポインタ参照の脆弱性が発見、kernel.orgが修正パッチを提供
- 【CVE-2024-53062】Linuxカーネルのmgb4ドライバーにspectreの脆弱性、投機的実行攻撃のリスクに対応が必要
- 【CVE-2024-53055】Linuxカーネルのiwlwifiドライバーに無限ループの脆弱性、6 GHzスキャン処理の安定性向上へ
- 【CVE-2024-53061】Linux kernelのs5p-jpegにバッファオーバーフロー脆弱性、複数バージョンに影響
- 【CVE-2024-53054】Linuxカーネルのcgroup/bpfにデッドロックの脆弱性、専用ワークキューで修正へ
- 【CVE-2024-50286】Linuxカーネルでksmbd関連の重大な脆弱性を修正、セッション管理の安全性が向上へ
- 【CVE-2024-53058】LinuxカーネルのstmmacドライバーにDMAバッファの処理に関する脆弱性、複数バージョンに影響
- 株式会社ヴェスの滝沢ソフトウェア検証センターがISMS認証を取得、情報セキュリティ管理体制の強化を実現
- noco株式会社のAIマニュアル作成ツール「トースターチーム」がASPICクラウドアワード2024で先進ビジネスモデル賞を受賞、業務効率化に貢献
- Skyland VenturesがReddioの資金調達に参加、Parallel zkEVMによるLayer2ソリューションの革新的な開発を加速
スポンサーリンク