レジルがサンケイビル・アセットマネジメント運用の5つのオフィスビルにRE100対応電力を供給開始、Scope2・3排出量削減に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

レジルがサンケイビル・アセットマネジメントにRE100対応電力を供給
5つのオフィスビルで再エネ100%の電力供給を開始
投資法人のScope2・3排出量削減とESG対応を強化

レジルの再エネRE100メニューによるオフィスビルへの電力供給

レジル株式会社は2024年11月25日、サンケイリアルエステート投資法人の資産運用会社であるサンケイビル・アセットマネジメントが運用する5つのオフィスビルに対して「再エネRE100メニュー」の供給を開始することを発表した。トラッキング付きFIT非化石証書を活用することで実質的にRE100の要件を満たす電力供給が実現されることになる。^[1]

レジル株式会社は2004年から開始したマンション一括受電サービスのノウハウを活かし、2016年から法人向け電力小売サービスを展開している。現在では約7,500件の中小法人や自治体への電力供給を通じて顧客の脱炭素化支援を行っているのだ。

サンケイビル・アセットマネジメントはJ-REIT市場に上場するサンケイリアルエステート投資法人の資産運用会社として、不動産の価値向上と投資法人の持続可能性に取り組んでいる。特にScope3排出量削減は環境分野における重要施策となっており、低コストで実質再エネ比率100%の電力供給を実現できる点が評価された。

レジルの再エネRE100メニューの特徴まとめ

項目	詳細
供給開始日	2024年11月25日
対象施設	サンケイビル・アセットマネジメント運用の5つのオフィスビル
主な特徴	トラッキング付きFIT非化石証書を活用したRE100要件対応
期待される効果	Scope2およびScope3排出量削減、ESGの取り組み強化
実績	約7,500件の中小法人・自治体への電力供給実績

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Scope3について

Scope3とは、サプライチェーンにおける間接的な温室効果ガス排出量を指す用語である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

企業活動に関連する間接的な排出量を包括的に把握
取引先や顧客の活動に起因する排出量も含む
ESG評価における重要な環境指標の一つ

不動産投資法人にとってScope3排出量の削減は、テナントの協力が不可欠な重要課題となっている。レジルの再エネRE100メニューは、テナントへの負担なく温室効果ガスの削減を実現できる点で、不動産投資法人の価値向上に貢献する取り組みとなっている。

再エネRE100メニューに関する考察

再エネRE100メニューの最大の利点は、コストを抑えながら実質的な再生可能エネルギー100%を実現できる点にある。従来の再生可能エネルギーへの切り替えでは、コスト増加が大きな障壁となっていたが、FIT非化石証書の活用により、この課題を克服することが可能になった。

一方で、今後の課題として、再生可能エネルギーの供給安定性の確保が挙げられる。天候に左右される再生可能エネルギーの特性上、需要と供給のバランスを保つためには、蓄電システムの整備や電力需給調整の仕組みの確立が必要になるだろう。

今後は、より多くの不動産投資法人やテナント企業がScope3排出量削減に取り組むことが予想される。RE100対応電力の供給拡大に向けて、FIT非化石証書の活用以外にも、新たな手法や技術の開発が期待されている。

参考サイト

^ PR TIMES. 「サンケイビル・アセットマネジメントが運用するオフィスビルにレジルのRE100対応電力の供給が決定 | レジル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000085002.html, (参照 24-11-26).

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