アスエネとNIPPON EXPRESSホールディングスが物流業界のCO2排出量削減に向けデータ連携を開始、脱炭素経営の実現を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アスエネ株式会社とNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社は2024年11月25日、企業の物流におけるCO2排出量削減を支援するデータ連携の実施を発表した。両社のサービス連携により、物流業界における脱炭素経営の実現に向けた取り組みを本格的に開始することになる。^[1]

物流業界は日本全体のCO2排出量の15.9%を占めており、2030年度までに2013年度比で35%削減という国土交通省の目標達成が求められている。輸送過程におけるCO2排出量が大きく、サプライチェーン全体への環境負荷が高いことから、効率的な排出量削減の実現が喫緊の課題となっているのだ。

両社は2024年5月に資本業務提携契約を締結しており、すでにNXグループのCO2排出量見える化・削減に取り組んでいる。ASUENEとエコトランス・ナビのデータ連携により、企業は物流におけるCO2排出量データを一元管理し、輸送・配送における排出量削減の最適化が可能になるだろう。

項目	詳細
発表日	2024年11月25日
提携企業	アスエネ株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社
主要サービス	ASUENEとエコトランス・ナビのデータ連携
目標	2030年度にCO2排出量を2013年度比35%削減
対象範囲	Scope3のカテゴリ4（輸送、配送：上流）とカテゴリ9（輸送、配送：下流）

GHGプロトコルとは温室効果ガスの排出量算定と報告に関する国際基準のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

物流業界におけるGHGプロトコルの活用は、輸送・配送過程での排出量を正確に把握し削減するために不可欠な要素となっている。ASUENEとエコトランス・ナビの連携により、企業はGHGプロトコルに基づいた排出量の算定と管理を効率的に実施することが可能になるだろう。

物流業界におけるCO2排出量削減の取り組みは、環境負荷の低減と業務効率化の両立という観点で重要な意味を持っている。ASUENEとエコトランス・ナビのデータ連携は、これまで個別に管理されていた排出量データを一元化することで、より効果的な削減施策の立案と実行を可能にするだろう。

今後の課題として、データ連携による排出量管理の精度向上やリアルタイムでの状況把握が挙げられる。特に多様な輸送手段を組み合わせた際の正確な排出量算出には、さらなるシステムの改良と運用ノウハウの蓄積が必要となる可能性が高いだろう。

物流業界全体でのCO2排出量削減目標達成には、個々の企業の取り組みに加えて業界横断的な連携が重要となる。ASUENEとエコトランス・ナビの連携を皮切りに、今後さらなるソリューションの開発や連携が進むことで、より効果的な削減施策の実現が期待できる。

^ PR TIMES. 「アスエネとNIPPON EXPRESSホールディングスがデータ連携、ならびに物流の最適化によるCO2排出量削減施策の実行を支援 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000429.000058538.html, (参照 24-11-26).

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