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公開：2024-11-27

アイセイ株式会社が3D点群ソフトNuBasを展示、橋梁の点群データを活用したロボット化事例でインフラDXを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SDGs Week EXPO 2024にアイセイ株式会社が出展
• 3D点群ソフト「NuBas」の展示と実演を実施
• 永代橋の点群データを活用したロボット化事例を紹介

3D点群ソフトNuBasによる橋梁のロボット化展示

アイセイ株式会社は2024年12月4日から6日にかけて東京ビッグサイトで開催されるSDGs Week EXPO 2024への出展を発表した。展示会では同社開発の3D点群ソフト「NuBas」を用いた橋梁の点群データ活用事例として、永代橋をロボット化した「エタイちゃん」の展示が行われる予定だ。^[1]

永代橋のロボット化プロジェクトでは、まず橋梁の計測を実施し取得した点群データをNuBasでモデリングすることで3Dモデルを完成させている。モデリングされた3Dデータは複数のパーツに分割され、それらを組み換えることでロボットの形状が実現されたのだ。

NuBasによる点群処理とモデリングのデモンストレーションも実施される予定で、画面周りや直感的な操作を体験できる機会が設けられている。また会場では3D技術のリスキリングプレイス「3D Lab.」によるコンサルティングも実施され、3Dデータ活用に関する相談を受け付けることになった。

NuBasの主な機能まとめ

NuBasの詳細はこちら

点群データについて

点群データとは、3次元空間上の座標値を持つ点の集合で、対象物の形状や位置情報を精密に記録したデジタルデータのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• レーザースキャナーなどで取得した大量の点で構成
• 高精度な3次元形状の記録が可能
• 3Dモデル作成の基礎データとして活用

点群データは建築や土木分野で活用され、構造物の3次元計測や出来形管理などに広く利用されている。NuBasでは点群データを活用して現況に近い3Dモデルを作成することができ、さらにモデリングや差分解析などの高度な処理も可能となっている。

NuBasによる橋梁の3Dデジタル化に関する考察

NuBasによる橋梁の3Dデジタル化は、インフラ維持管理のデジタルトランスフォーメーションを促進する重要な取り組みとなっている。点群データを活用した3Dモデリングにより、橋梁の詳細な形状把握や経年変化の分析が可能となり、効率的な維持管理計画の立案に貢献することが期待されている。

今後の課題として、点群データの処理に必要な計算リソースの最適化や、3Dモデル作成の自動化レベルの向上が挙げられる。これらの課題に対しては、AI技術の活用による処理の効率化や、クラウドサービスとの連携による分散処理の実現が解決策として考えられるだろう。

将来的には橋梁以外のインフラ設備への展開や、メタバースなど新たなデジタル空間での活用も期待される。3D技術の発展に伴い、インフラ管理のデジタル化がより一層加速することで、効率的な社会インフラの維持管理が実現されるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「SDGs Week EXPO 2024に出展します | アイセイ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000152447.html, (参照 24-11-27).

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