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公開：2024-08-07

タイムテクノロジーがSTONの空間物流ロボットを日本で展開、効率的な倉庫管理が可能に

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• タイムテクノロジーがSTONの日本代理店サービス開始
• 空間物流ロボットT800-MDが高効率倉庫を実現
• 自動積込みローディングロボットLAP35も提供

STONの空間物流ロボットソリューション「STON」の日本展開

タイムテクノロジージャパン株式会社は、空間物流ロボット開発メーカー「STON」の日本代理店サービスを2024年8月5日より開始した。STONは2010年設立の企業で、独自の高出力分散制御システムを組み込んだ高性能空間搬送ロボットや貨物自動積込みローディングロボットを提供している。^[1]

STONの中核技術チームは14年にわたる研究開発と製造の経験を有し、これまでに1000以上のプロジェクトを手掛けてきた。米ゼネラル・モーターズ（GM）の一次サプライヤーとして自動車パワートレイン加工自動化分野をリードしており、その技術力は高く評価されている。

空間搬送ロボットT800-MDは、仕分けロボットにCNC工作機械・駆動技術、フォークリフト技術を組み合わせた製品だ。小型化されたハイパワーキャビネットレス制御システムにより、効率的な空中仕分けのスマート倉庫を実現する。一般的な倉庫管理を上空に移すことで、地上の制約から脱却した先進的なシステムとなっている。

空間物流ロボットT800-MDの主な特徴

キャビネットレス制御システムについて

キャビネットレス制御システムとは、従来の制御盤を必要としない革新的な制御方式のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• モジュラリゼーションによる手動配線・プログラミングの不要化
• 電気技師不要で統合駆動制御システムによる迅速な障害復旧
• サーボモーター採用による小型化と高精度化の両立

このシステムにより、空間物流ロボットT800-MDは従来の制御盤を必要とせず、よりコンパクトで効率的な設計が可能になっている。オイル漏れのリスクも低減され、メンテナンス性も向上しているのだ。キャビネットレス制御システムは、空間物流ロボットの性能と信頼性を大幅に向上させる重要な技術革新となっている。

空間物流ロボットソリューション「STON」の日本展開に関する考察

STONの空間物流ロボットソリューションが日本市場に進出することで、国内の物流業界に大きな変革をもたらす可能性がある。従来の平面的な倉庫管理から立体的な空間活用へと移行することで、限られた国土での効率的な物流システムの構築が期待できる。一方で、既存の倉庫システムとの互換性や導入コストの問題が課題となる可能性もあるだろう。

今後、STONには日本の物流環境に適応したカスタマイズ機能の追加が望まれる。例えば、日本特有の季節変動や多頻度小口配送に対応した柔軟な運用システムの開発が考えられる。さらに、AIやIoTとの連携を強化し、より高度な予測物流や省エネルギー運用を実現する機能の追加も期待したい。

長期的には、STONの技術が物流分野を超えて、製造業や小売業など他産業への応用も視野に入れることが重要だ。例えば、自動車工場での部品搬送や大型商業施設での商品管理など、幅広い分野での活用が考えられる。日本のロボット技術との融合により、グローバル市場でも競争力のある新たなソリューションが生まれる可能性も高いだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「空間物流ロボットソリューションの「STON」が日本でサービスの提供を開始 | タイムテクノロジージャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000136877.html, (参照 24-08-07).

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