キリンホールディングスと雪印メグミルクが乳由来成分βラクトリンの発見と事業化で農林水産大臣賞を受賞、認知機能維持への貢献が評価される

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

キリンホールディングスと雪印メグミルクが乳由来成分βラクトリンの発見と事業化で農林水産大臣賞を受賞、認知機能維持への貢献が評価される

PR TIMES より


記事の要約

  • キリングループと雪印メグミルクがβラクトリンで農林水産大臣賞を受賞
  • 乳由来成分βラクトリンの発見と事業化が評価
  • 認知機能維持に効果のある機能性表示食品として商品化

βラクトリンで農林水産大臣賞を受賞したキリンホールディングスと雪印メグミルク

キリンホールディングスと雪印メグミルクは2024年11月27日、令和6年度民間部門農林水産研究開発功績者表彰において、乳由来成分βラクトリンの発見と事業化により農林水産大臣賞を受賞したことを公表した。βラクトリンは認知機能維持に繋がる乳由来成分として世界で初めて発見され、両社にとって初めての受賞となっている。[1]

キリンホールディングスが特許取得とエビデンス構築を行い、雪印メグミルクとの連携による機能性表示食品として実用化を達成した。白カビで発酵させたカマンベールチーズの研究から始まった発見は、東京大学との共同研究によって認知機能維持への有用性が解明されたのだ。

臨床試験により、βラクトリンには物忘れを自覚する中高齢者の記憶力維持に効果があることが実証されている。キリンホールディングスの脳科学研究と協和キリン株式会社との連携による成果は、サプリメントや乳飲料、ヨーグルトなどの商品として結実している。

βラクトリンの研究開発まとめ

項目 詳細
受賞名 令和6年度 民間部門農林水産研究開発功績者表彰 農林水産大臣賞
主な成果 認知機能維持に繋がる乳由来成分βラクトリンの世界初発見
研究協力 東京大学、協和キリン株式会社
取得特許 特許第6022738号、特許第7179908号
商品展開 サプリメント、乳飲料、ヨーグルトなど

乳由来成分について

乳由来成分とは、牛乳や乳製品から抽出された機能性を持つ成分のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 天然の食品素材から得られる安全性の高い成分
  • 特定の生理機能や健康効果を持つ物質
  • 科学的なエビデンスに基づく機能性が実証可能

βラクトリンは物忘れを自覚する中高齢者の認知機能維持に効果があることが臨床試験で実証されている。カマンベールチーズの研究から発見された乳由来成分は、超高齢社会における健康課題の解決に向けた新たな可能性を切り開いている。

βラクトリンの研究開発に関する考察

キリンホールディングスと雪印メグミルクによるβラクトリンの発見と商品化は、食品企業による基礎研究から実用化までの一貫した取り組みとして高く評価できる。特に東京大学との共同研究や臨床試験による科学的エビデンスの構築は、機能性表示食品としての信頼性を高めることに成功している。

今後の課題として、βラクトリンの効果をより多くの人々に届けるための商品展開や、長期的な摂取による効果の検証が必要になってくるだろう。また、高齢化が進む日本において、認知機能維持に関する研究開発はますます重要性を増すことが予想される。

研究開発の今後の展開として、βラクトリンと他の機能性成分との相乗効果の研究や、より効率的な製造方法の確立が期待される。両社の連携による新たな価値創造は、食品業界における研究開発のモデルケースとなり得るものだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「「βラクトリン」の発見・事業化が「令和6年度 民間部門農林水産研究開発功績者表彰」において「農林水産大臣賞」を受賞 | キリンホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001107.000073077.html, (参照 24-11-27).

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