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【CVE-2024-11508】IrfanView 4.62 32bitにDXFファイル解析の脆弱性、任意コード実行のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewにDXFファイル解析の脆弱性が発見
  • リモートでの任意コード実行が可能な深刻な脆弱性
  • 影響を受けるバージョンはIrfanView 4.62 32bit

IrfanView 4.62 32bitに発見された深刻な脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、画像閲覧ソフトIrfanViewのDXFファイル解析機能に型混同による脆弱性を発見したと発表した。この脆弱性は【CVE-2024-11508】として識別されており、ユーザーが悪意のあるページを訪問したりファイルを開いたりすることで攻撃者による任意のコード実行を許してしまう危険性がある。[1]

この脆弱性は製品バージョン4.62 32bitに影響を及ぼすことが確認されており、CVSSスコアは7.8と高い深刻度を示している。ユーザー入力データの適切な検証が行われていないことが原因で型混同の状態が発生し、現在のプロセスのコンテキストで任意のコードが実行される可能性があるだろう。

Zero Day InitiativeはこのセキュリティホールをZDI-CAN-22184として追跡しており、CWE-843(型混同)に分類している。この脆弱性は攻撃者が悪意のあるDXFファイルを作成することで悪用される可能性があり、速やかな対応が求められている。

CVE-2024-11508の詳細情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-11508
影響を受けるバージョン IrfanView 4.62 32bit
CVSSスコア 7.8(HIGH)
CWE分類 CWE-843(型混同)
脆弱性の種類 DXFファイル解析における型混同
攻撃の条件 悪意のあるページの訪問またはファイルのオープン

型混同について

型混同とは、あるデータ型のメモリブロックを別のデータ型として解釈することで発生するセキュリティ上の脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ上のデータ型の誤った解釈による脆弱性
  • 任意のコード実行につながる危険性
  • 入力データの検証不足が主な原因

IrfanViewで発見された型混同の脆弱性は、DXFファイルの解析処理において適切なデータ型の検証が行われていないことに起因している。この種の脆弱性は攻撃者によって悪用される可能性が高く、任意のコード実行を通じてシステムに重大な影響を及ぼす可能性があるだろう。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

IrfanViewのDXFファイル解析における型混同の脆弱性は、画像閲覧ソフトの安全性に関する重要な課題を提起している。特にCADファイル形式であるDXFの解析処理において、データ型の検証が不十分であることが明らかになったことは、類似のアプリケーションにおいても同様の脆弱性が存在する可能性を示唆するだろう。

今後は単なる画像閲覧ソフトとしてだけでなく、様々なファイル形式に対応するマルチメディアビューアとしての役割が期待されるIrfanViewにおいて、各ファイル形式の解析処理の安全性確保が重要な課題となる。特にCADファイルなど複雑なファイル形式の処理においては、より厳密なデータ型の検証が必要になってくるだろう。

また、今回の脆弱性対応を通じて、画像閲覧ソフトのセキュリティ機能の強化が進むことも期待される。特にファイル形式の解析処理における型安全性の確保や、ユーザー入力データの検証機能の実装など、基本的なセキュリティ対策の見直しが必要になってくるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11508, (参照 24-12-03).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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