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公開：2024-08-08

GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSが戦略的提携、マーケティング用デジタルツイン開発へ前進

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSが提携
• AI技術（デジタルツイン技術）活用が目的
• マーケティング用デジタルツインを共同開発

GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSの戦略的提携

GMOリサーチ＆AI株式会社は2024年8月6日、ETE HOLDINGS PTE. LTD.とAI技術（デジタルツイン技術）活用のための資本提携契約および業務提携契約を正式に締結した。この提携により、GMOリサーチ＆AIの膨大なデータベースとETE社のデジタルツイン生成技術を融合し、マーケティング用途に特化したデジタルツインの共同開発を目指している。^[1]

GMOリサーチ＆AIは業界最大級のパネルネットワークと最先端の技術力を活かし、約6,412万人のアンケート会員データを保有している。一方、ETE社はデジタルツイン生成技術を持ち、教育プラットフォームをシンガポールからグローバルに展開するAIベンチャーだ。両社の強みを活かし、AIの学習と進化を加速させることで、革新的なマーケティングサービスの開発を目指すのだ。

資本提携の具体的な内容として、GMOリサーチ＆AIのシンガポール子会社GMO-Z.COM RESEARCH PTE.LTD.が141,875シンガポールドル（約1,635万円）でETE社の株式発行12,500株を引き受け、11.11%の議決権を保有することになる。この戦略的提携により、両社はマーケティング分野での技術強化とグローバル市場での競争力向上を図るものとみられる。

GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSの提携内容まとめ

デジタルツインについて

デジタルツインとは、人や物理的な対象物、システムをデジタル上でリアルタイムに再現した仮想モデルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 現実世界の対象をデジタル空間に忠実に再現
• リアルタイムデータを活用し、動的に更新可能
• 予測、最適化、シミュレーションに活用可能

デジタルツイン技術は、物理的な対象をデジタル空間に再現することで、現実世界では困難な分析や実験を可能にする。この技術により、製品開発、製造プロセス、都市計画、さらにはマーケティングなど、様々な分野での革新的なアプローチが可能になる。GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSの提携は、この技術をマーケティング分野に特化して応用する試みとして注目されている。

GMOリサーチ＆AIとETE HOLDINGSの提携に関する考察

この提携によって生まれる可能性のある問題として、プライバシーの保護とデータの取り扱いが挙げられる。膨大な個人データを活用したデジタルツインの作成は、個人情報保護法やGDPRなどの規制に抵触する可能性がある。両社は法令順守はもちろん、倫理的な観点からも慎重にデータを扱う必要があるだろう。

今後追加してほしい新機能としては、リアルタイムでの消費者行動予測機能が期待される。デジタルツイン技術を活用し、市場の急激な変化や消費者の嗜好の変遷をリアルタイムで捉え、即座にマーケティング戦略に反映できるシステムの開発が望まれる。このような機能は、企業の迅速な意思決定と市場適応を支援するだろう。

今後に期待したいのは、この提携が単なるマーケティングツールの開発に留まらず、社会課題の解決にも貢献することだ。例えば、デジタルツイン技術を活用した都市計画や災害シミュレーションなど、公共性の高い分野への応用も視野に入れるべきだろう。両社の技術力とデータを活用することで、より安全で効率的な社会システムの構築に寄与することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「GMO リサーチ＆AIとETE HOLDINGSがAI技術(デジタルツイン技術)活用のための資本・業務提携 | GMOインターネットグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004512.000000136.html, (参照 24-08-08).

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