トリナ・ストレージの住宅用蓄電システムが海外メーカー初のJETプロパゲーション試験認証を取得、2025年春から日本市場展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

トリナ・ストレージは寒冷地次世代住宅用電池システムが2024年10月31日、一般財団法人電気安全環境研究所のJIS C 4441プロパゲーション試験認証を取得したことを公表した。海外メーカーとして初めて本認証を取得し、トリナ・ストレージ製品の高い信頼性と安全性が証明されることとなった。^[1]

トリナ・ストレージの中国江蘇省にある実験室で実施された認証試験では、蓄電システムの単電池に強制的な熱暴走を引き起こす検証が行われた。試験において単電池の発火は確認されず、蓄電システム内部の最高温度は8時間後に室温から10℃上昇程度に抑えられ、建物への火災リスクを最小限に抑える性能が実証されている。

2020年から日本市場での事業を展開しているトリナ・ストレージは、2023年には東京都内の住宅用蓄電システム導入ブランドランキングで上位にランクインしている。設計段階から釘刺し試験や圧壊試験など数々の試験に合格しており、25年春には日本市場でのシステム展開を予定している。

熱暴走とは、単電池内部で発生した熱が制御できなくなり急激に温度が上昇する現象のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

住宅用蓄電システムにおいて熱暴走への対策は極めて重要な要素となっており、家屋への火災リスクを抑制する性能が求められている。トリナ・ストレージの住宅用蓄電システムは熱暴走試験において優れた制御性能を示し、JETプロパゲーション試験認証の取得により安全性が実証された。

トリナ・ストレージが海外メーカーとして初めてJETプロパゲーション試験認証を取得したことは、日本の住宅用蓄電システム市場における重要な一歩となっている。特に熱暴走試験での優れた結果は、製品の安全性と信頼性を裏付ける重要な指標となっており、日本市場での更なる展開に向けた基盤が整ったと言えるだろう。

今後の課題として、異なる気候条件下での性能検証や長期使用における安全性の実証が必要となってくる。特に寒冷地での使用を想定した場合、温度変化による影響や耐久性の検証が重要であり、継続的なデータ収集と分析が求められるだろう。

将来的には、再生可能エネルギーの普及に伴い住宅用蓄電システムの需要は更に高まることが予想される。トリナ・ストレージには、安全性と性能の両立を維持しながら、より効率的で経済的なシステムの開発を期待したい。

^ PR TIMES. 「トリナ・ストレージの住宅用蓄電システム　海外メーカーとして初のJETプロパゲーション試験認証を取得 | トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000008483.html, (参照 24-12-04).

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