ハードウェア

HARDWARE

公開：2024-12-04

BYD SEALのLFPブレードバッテリーとCTBボディ構造がRJCテクノロジーオブザイヤーを受賞、EV技術の革新性が高評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• BYD SEALがRJCテクノロジーオブザイヤーを受賞
• LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造が最高得点
• 独自開発技術による安全性と性能向上を評価

BYD SEALに搭載された独自技術がRJCテクノロジーオブザイヤーを受賞

BYD Auto Japan株式会社は2024年6月25日から販売を開始したフラッグシップモデルBYD SEALに搭載された独自技術が、第34回RJCカーオブザイヤーでRJCテクノロジーオブザイヤーを受賞した。NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議が主催する同賞において、LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造が今年の最も優れた自動車関連技術として認定されたのである。^[1]

BYDが開発したLFPブレードバッテリーは、リチウム・鉄・リンを正極材に採用することで事故時の熱暴走リスクを大幅に低減し、充放電による劣化も抑制する特徴を持っている。ブレード状の形状により限られたスペースにより多くのバッテリーを搭載することが可能になり、高い安全性とエネルギー密度の両立を実現したのだ。

CTBボディ構造の採用により、BYD SEALは欧州プレミアムクラスと同等の高いボディ剛性と安全性を確保している。Euro NCAPで最高評価の5つ星を獲得するなど、優れた搭載性と理想的な前後重量バランスにより、高い操縦安定性を実現することに成功したのである。

BYD SEALの革新的技術まとめ

LFPバッテリーについて

LFPバッテリーとは、リチウムイオンバッテリーの一種で、正極材にリチウム、鉄、リンを使用した蓄電池のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 従来の三元系リチウムイオンバッテリーと比べて熱暴走のリスクが極めて低い
• 充放電による劣化が少なく長寿命
• 安価なリン酸鉄を正極材料として使用

BYDはLFPバッテリーをブレード状に成型することで、限られたスペースにより多くのバッテリーを搭載することを可能にした。この革新的な技術により、高い安全性を維持しながらエネルギー密度を大幅に向上させることに成功している。BYD DOLPHIN、ATTO 3、SEALの3車種全てにLFPブレードバッテリーが採用されているのだ。

BYD SEALの独自技術に関する考察

BYDが開発したLFPブレードバッテリーとCTBボディ構造は、電気自動車の安全性と性能を両立する画期的な技術革新である。長年のバッテリー研究開発で得られた知見を活かし、熱暴走リスクの低減や高エネルギー密度の実現など、電気自動車における重要課題の解決に大きく貢献しているのだ。

今後の課題として、LFPバッテリーの更なる性能向上とコスト削減が挙げられる。特に低温環境下での性能や充電速度の改善が求められるが、BYDの技術力をもってすれば、これらの課題も克服できる可能性が高いだろう。

CTBボディ構造の採用は、電気自動車のボディ設計における新たな可能性を示している。バッテリーを車体構造の一部として活用する発想は、今後の電気自動車開発において重要な指針となるはずだ。BYDの技術革新が業界全体の発展を牽引することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「BYD SEALが第34回（2025年次）RJCカーオブザイヤーで「RJCテクノロジーオブザイヤー」を受賞 | ビーワイディージャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000043078.html, (参照 24-12-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧