キヤノンITSが西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムを刷新、顔認証技術採用で入退館手続きの効率化を実現

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

西東京データセンター1号棟のセキュリティシステム刷新
顔認証技術を採用し入退館手続きの効率化を実現
セキュリティ向上と感染症対策にも有効

キヤノンITSによる西東京データセンターのセキュリティ強化

キヤノンITソリューションズ株式会社は、西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムを刷新し、キヤノンの顔認証技術を採用した入退館セキュリティシステムを導入した。この新システムにより、セキュリティの向上と入退館手続きおよび認証にかかる手間の削減を実現している。従来の指静脈認証方式から顔認証方式への変更により、認証プロセスの効率化が図られたのだ。^[1]

新システムの特長として、顔認証システムと入退管理システムの連携によるウォークスルーでの入退館が可能になった点が挙げられる。マスク着用状態での認証にも対応しており、感染症予防対策としても有効だ。また、個人情報保護の観点から、データセンター内で撮影した顔画像は保存せず、抽出した特徴量情報のみを顔認証に使用する仕組みを採用している。

システム刷新による効果として、1号棟と2号棟のシステム統合により全館での各システムの一元管理が可能となった。これにより、警備負担の削減とシステム運用の効率化が実現されている。さらに、顔認証システムの導入により、入館受付および認証にかかる時間が指静脈認証の半分程度に短縮され、利用者の利便性が大幅に向上した。

西東京データセンターのセキュリティ強化まとめ

	旧システム	新システム
認証方式	指静脈認証	顔認証
入退館方式	手動認証	ウォークスルー
認証時間	長い	短い（旧システムの半分程度）
感染症対策	接触あり	非接触
システム管理	個別管理	一元管理（1号棟・2号棟統合）

ウォークスルーについて

ウォークスルーとは、人や物が自然な動きで通過する際に自動的に認証や検査を行うシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

通過者の自然な動きを妨げずに認証が可能
非接触での認証により衛生面でも優れている
スムーズな人の流れを実現し、混雑緩和に貢献

ウォークスルーシステムは、顔認証や生体認証技術と組み合わせることで、高度なセキュリティを維持しつつ、スムーズな入退館を可能にする。特に大規模施設やセキュリティ要件の高い場所での利用に適しており、利用者の利便性向上と管理者の業務効率化を同時に実現できるのが大きな特徴だ。

西東京データセンターのセキュリティ強化に関する考察

西東京データセンターのセキュリティシステム刷新は、今後のデータセンター運営におけるセキュリティと利便性の両立のモデルケースとなる可能性がある。顔認証技術の精度向上に伴い、より高度な個人認証が可能になる一方で、プライバシー保護の観点から顔画像データの取り扱いには慎重な対応が求められるだろう。データセンター運営者は、技術革新に合わせてセキュリティポリシーを定期的に見直し、最新のリスク対策を講じる必要があるのだ。

今後、AIやIoT技術の進化により、さらに高度なセキュリティシステムの登場が期待される。例えば、行動パターン分析や異常検知機能を組み込んだ入退館システムの開発が進むかもしれない。また、ブロックチェーン技術を活用した改ざん防止機能付きの入退記録システムなど、より信頼性の高いセキュリティ管理手法の実装も考えられるだろう。

一方で、技術の進化に伴い、サイバー攻撃の手法も高度化している。物理的なセキュリティだけでなく、ネットワークセキュリティの強化も同時に進める必要がある。西東京データセンターには、今回のセキュリティ強化を足がかりに、総合的なセキュリティ対策の継続的な改善と、業界全体のセキュリティ基準向上を牽引する役割が期待されるのだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムを刷新　入退館手続きの手間削減を実現 | キヤノンITソリューションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000877.000001375.html, (参照 24-08-08).

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