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公開：2024-12-06

LINEヤフーがアルバム機能の画像誤表示問題を公表、国内外で約25万人に影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LINEアルバムで他人のサムネイル画像表示の不具合が発生
• 日本国内で約7万人に他人のサムネイルが表示される影響
• アルバムのサムネイル画像作成システムの不備が原因

LINEアルバムの画像誤表示問題の影響範囲と原因

LINEヤフーは2024年12月5日、11月28日に発生したLINEアルバムの画像誤表示に関する詳細な調査結果を発表した。他のユーザーのアルバムに自分のサムネイルが表示されたユーザーは日本国内で約7万人（海外含め約13.5万人）に上り、自分のアルバムに他人のサムネイルが表示されたユーザーは国内約5.5万人（海外含め約11.4万人）に達している。^[1]

この不具合は、LINEアルバムのサムネイル画像を作成するシステムのアップデート時に発生したプログラムの不備が原因であることが判明した。35日以上経過した画像を圧縮変換して保存する過程で、処理が集中した際に画像データが混在してしまい、他のユーザーの画像が誤って表示される事態となったのだ。

LINEヤフーによると、11月28日17時50分から23時42分までの間にアルバムにアクセスしたユーザーのうち、約0.3%のケースで誤表示が発生したとされている。なお、この不具合はアルバムのサムネイル画像にのみ影響し、アルバム内の元画像やアルバム以外のサービスでの画像表示には影響がなかったことも確認された。

LINEアルバムの不具合影響範囲まとめ

サムネイル画像作成システムについて

サムネイル画像作成システムとは、画像データを小さなプレビュー用の画像に変換するための技術基盤のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 大容量の画像データを効率的に圧縮して表示
• 長期保存のための画像データ最適化処理
• 複数ユーザーの同時アクセスに対応した処理能力

LINEアルバムでは35日以上経過した画像を圧縮変換して保存する仕組みを採用している。この処理によってストレージ容量を効率的に使用できる一方で、システムの不具合が発生した場合には今回のような画像の混在という深刻な問題を引き起こす可能性があるのだ。

LINEアルバムの不具合に関する考察

LINEヤフーの迅速な対応と詳細な原因究明は評価できるが、個人情報保護の観点から見るとより厳重な画像データ管理体制の構築が必要不可欠である。今回の不具合は画像データの混在という重大な問題を引き起こしただけでなく、ユーザーのプライバシーに関わる深刻なインシデントとなった可能性が高いだろう。

システムアップデート時のトラフィック管理と負荷分散の手法について、より慎重な検証プロセスの確立が求められる。特にサムネイル画像作成システムのような大量のデータを扱う基幹システムでは、段階的なアップデート適用やフェイルセーフ機能の実装など、より安全性を重視したアプローチが必要となるはずだ。

今後はユーザーデータの分離管理をより徹底し、画像データの混在が物理的に発生しない仕組みを構築する必要がある。同時にシステム監視体制の強化とインシデント検知の精度向上も重要な課題となり、これらの対策がLINEアルバムの信頼性回復への鍵を握ることになるだろう。

参考サイト

1. ^ LINEヤフー. 「LINEアプリのアルバム機能における不具合のお知らせとお詫び｜LINEヤフー株式会社」. https://www.lycorp.co.jp/ja/privacy-security/announcement/016609/, (参照 24-12-06).

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