経済

ECONOMY

公開：2024-08-10

高槻市とマーケットエンタープライズがリユース事業で連携、おいくらを活用し廃棄物削減へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 高槻市とマーケットエンタープライズが連携開始
• リユースプラットフォーム「おいくら」を活用
• リユース促進による廃棄物削減を目指す

大阪府高槻市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業の開始

大阪府高槻市と株式会社マーケットエンタープライズは、2024年8月8日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、高槻市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

高槻市はこれまでもガレージセールやフードドライブ、小学生を対象としたごみ処理施設の見学や出前講座など、ごみ減量やリユース推進に関する取り組みを積極的に行ってきた。今回の連携は、市民の意識醸成を促し、リユースをより促進させるための新たな施策として位置付けられている。マーケットエンタープライズは「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画など、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みに注力しており、両者のニーズが合致した結果だ。

「おいくら」を通じた不要品の査定依頼により、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼が可能となり、買取価格を比較することができる。さらに、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取サービスも提供される。これにより、大型の家具や家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取が可能となり、市民のリユースに対する障壁を大きく下げることができる。

高槻市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業まとめ

リユースプラットフォーム「おいくら」について

リユースプラットフォーム「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが展開する不要品の買取サービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 不要品を売りたい人が一度の依頼で複数のリサイクルショップに査定依頼可能
• 全国の加盟リサイクルショップからの買取価格を比較できる
• 希望すれば自宅まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取サービスを提供

「おいくら」は、ユーザーが不要品を簡単に売却できる手軽さが特徴で、これまでに約120万人（2024年1月末日時点）が利用している。大型品や重量のある物品、さらには冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品でも、使用可能であれば買取の対象となる。このサービスにより、従来は処分に困っていた品物も簡単にリユースの流れに乗せることが可能となった。

高槻市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業に関する考察

高槻市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業は、廃棄物削減と循環型社会の形成に向けた画期的な取り組みだ。しかし、今後の課題として、市民への周知と利用促進が挙げられる。特に高齢者や技術に不慣れな層に対して、サービスの利用方法をいかに分かりやすく伝えるかが重要になるだろう。また、リユース品の品質管理や、不正利用の防止なども考慮すべき点である。

今後追加してほしい機能としては、リユース品の履歴管理システムが考えられる。商品の使用年数や修理歴などの情報を記録・共有することで、買い手の安心感を高め、さらなるリユースの促進につながる可能性がある。また、地域コミュニティ内でのリユース促進を目的とした、ローカル版「おいくら」の展開も興味深い取り組みになるだろう。

この官民連携によるリユース事業の成功は、他の自治体にとっても大きな参考事例となる。今後は、高槻市での取り組みの成果を定量的に測定し、その効果を広く共有することが期待される。さらに、リユース事業を通じて得られたデータを活用し、より効果的な廃棄物管理政策の立案につなげることができれば、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「リユースの日（8月8日）に 大阪府高槻市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携開始 | 株式会社マーケットエンタープライズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000015239.html, (参照 24-08-10).

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