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公開：2024-08-10

サラヤとSMFLがSDGsリース『みらい2030®』を開始、食品産業の課題解決と社会貢献を両立

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• サラヤとSMFLがSDGsリースを開始
• 急速液体凍結機と真空脱気包装機が対象
• 食品ロスや人材不足の解決に貢献

サラヤとSMFLによるSDGsリース『みらい2030®』の概要

サラヤ株式会社と三井住友ファイナンス＆リース株式会社は、2024年8月より急速液体凍結機「ラピッドフリーザー」と真空脱気包装機「シュットマン」を対象としたSDGsリース『みらい2030®』（寄付型）の取り扱いを開始した。この取り組みは、食品産業が抱える食品ロスや人材不足などの経営課題の解決に貢献することを目的としている。^[1]

「ラピッドフリーザー」は、包装した食品をマイナス30℃のアルコールブライン液に浸漬して凍結させることで、新鮮な食材や調理品を高品質な状態で冷凍保存することができる。一方「シュットマン」は、食品が高温の状態での包装が可能なため、冷却時間の削減による作業効率化と、空気接触時間の短縮による細菌汚染軽減を実現する。

このSDGsリースでは、認定NPO法人ウォーターエイドジャパンを寄付先として選定している。サラヤは、この寄付を通じてさらなる衛生環境の向上に貢献することを目指している。両社は、この取り組みを通じてSDGs達成を支援し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針だ。

SDGsリース『みらい2030®』の特徴まとめ

アルコールブライン液について

アルコールブライン液とは、アルコールを主成分とする冷媒液のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• マイナス30℃の低温を維持可能
• 食品の急速凍結に適している
• 熱伝導率が高く、均一な冷却が可能

アルコールブライン液は、その低温維持能力と高い熱伝導率により、食品の急速凍結プロセスにおいて重要な役割を果たす。この液体に食品を浸漬することで、通常の冷凍方法よりも速やかに、かつ均一に食品を凍結することができる。結果として、食品内の氷結晶の生成を最小限に抑え、解凍後も食品の品質と風味を高いレベルで保持することが可能となるのだ。

SDGsリース『みらい2030®』に関する考察

SDGsリース『みらい2030®』の導入は、食品産業における課題解決と社会貢献の両立を図る革新的な取り組みだといえる。特に、食品ロスの削減と人材不足への対応は、持続可能な食品産業の実現に向けた重要な課題だ。この取り組みが成功すれば、他の産業にも同様のモデルが広がっていく可能性がある。

今後は、このSDGsリースの効果を定量的に測定し、その結果を公表していくことが重要だろう。例えば、導入企業における食品ロスの削減率や作業効率の向上度、さらには寄付を通じた衛生環境改善の具体的な成果などを示すことで、取り組みの価値をより明確に示すことができる。

また、このような取り組みを通じて、企業間の協力関係がより強化されることも期待される。サラヤとSMFLの協働は、異なる専門性を持つ企業が連携することで、より大きな社会的インパクトを生み出せることを示している。今後、このようなクロスセクターの協働がさらに増えていくことで、SDGs達成に向けた取り組みがより加速していくだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「急速液体凍結機「ラピッドフリーザー」と真空脱気包装機「シュットマン」を対象としたSDGsリース『みらい2030®』（寄付型）の取り扱い開始について | サラヤ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000056238.html, (参照 24-08-10).

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