RubyInstaller v3.4.1-2がWindows on ARM対応を実現、ARM64向け開発環境の構築が容易に
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記事の要約
- RubyInstaller v3.4.1-2がWindows on ARM対応で登場
- ARM64向け初のパッケージがRuby 3.4.1で提供開始
- DevkitパッケージがLLVMベースのコンパイラに対応
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RubyInstallerがWindows on ARM対応を実現したv3.4.1-2を公開
Windows環境向けRubyセットアップツールのRubyInstallerは2025年1月19日、Windows on ARMに対応したv3.4.1-2を公開した。バージョン3.4.1のARM64向けパッケージが新たに追加され、Ruby 3.4.1とRuby 3.5.0開発版の両方をインストールできるようになっている。[1]
RubyInstaller-DevkitパッケージではLLVMベースのC/C++コンパイラがARMネイティブで動作するようになり、開発環境の構築が容易になった。MSYSツールセットはまだx64コードとして提供されているため、Windows 11のPrismエミュレーターでの実行が必要になるだろう。
ARM版では、サイドバイサイドのDLL読み込みメカニズムに大きな変更が加えられ、x64/x86版の長年の課題も同時に解決された。この変更は規模が大きいため、Ruby 3.3以前のバージョンへのバックポートは見送られている。
RubyInstaller v3.4.1-2の変更点まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対応プラットフォーム | Windows on ARM(ARM64) |
対応Rubyバージョン | Ruby 3.4.1、Ruby 3.5.0開発版 |
Devkitの対応 | LLVMベースのC/C++コンパイラ(ARMネイティブ対応) |
MSYSツールセット | x64コード(Windows 11のPrismエミュレーターで動作) |
DLL対応 | サイドバイサイドの読み込みメカニズムを改善 |
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Windows on ARMについて
Windows on ARMとは、ARM64アーキテクチャ上で動作するWindows OSのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 高い電力効率と長時間のバッテリー駆動を実現
- x86/x64アプリケーションのエミュレーション実行が可能
- ARMネイティブアプリケーションで高いパフォーマンスを発揮
Windows on ARMは、Snapdragon搭載のLenovo YOGAなどのデバイスで採用されており、コンパイラタスクの実行速度がデスクトップPCを上回る性能を示している。WSL2を含むWindowsの基本機能やUbuntuなどのLinux環境も問題なく動作することが確認されている。
RubyInstaller v3.4.1-2のWindows on ARM対応に関する考察
RubyInstaller v3.4.1-2のWindows on ARM対応は、プログラミング言語のクロスプラットフォーム展開において重要な一歩となっている。ARM64プロセッサーの高い性能と省電力性を活かしたRuby開発環境の構築が可能になり、モバイルデバイスでのソフトウェア開発がより効率的になるだろう。
今後はRakeやBundlerなどの関連ツールのARM64対応が課題となることが予想される。Ruby 3.4のWindowsでの動作に対応していない一部のgemについては、開発者コミュニティの協力のもと、ARM64プラットフォームでの互換性確保が重要になってくるだろう。
Microsoft StoreへのRubyInstallerの追加も計画されており、インストールと管理の簡略化が期待される。アンインストーラーの改善も行われ、gemやMSYS2の削除がデフォルトで行われるようになったことで、より整理された開発環境の維持が可能になっている。
参考サイト
- ^ RubyInstaller. 「RubyInstaller 3.4.1-2 released with a new package for ARM64」. https://rubyinstaller.org/2025/01/19/rubyinstaller-3.4.1-2-released.html, (参照 25-01-21).
- Lenovo. https://www.lenovo.com/jp/ja/
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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