セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-20

GoogleパスワードマネージャーがiOSでパスキーに対応、クロスプラットフォームでの認証が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GoogleパスワードマネージャーのパスキーがiOSで利用可能に
• iOS 17/iPadOS 17以降のChromeでパスキー作成と同期が可能
• Windows、Linux、Android、ChromeOSとの連携が実現

GoogleパスワードマネージャーのiOSパスキー対応機能

米Googleは2025年1月16日、GoogleパスワードマネージャーでiOS向けのパスキー機能を提供開始したことを発表した。iOS 17およびiPadOS 17以降のGoogle Chromeユーザーは、パスキーを作成してWindows、Linux、Android、ChromeOSなど他のプラットフォームと同期できるようになったのだ。^[1]

パスキーは従来のパスワードに代わる新しい認証方式であり、生体認証センサーやPIN、パターンを使用してデバイスのロックを解除するだけでログインが可能になる。フィッシング攻撃への耐性が高く、ユーザーはパスワードを覚える必要もなくなるため、セキュリティと利便性の両面で大きな進化となっている。

これまでAndroidやWindows、Linux、ChromeOSのGoogleパスワードマネージャーで作成したパスキーはiOSやiPadOSでは使用できなかった。今回の機能追加により、iOSユーザーもパスキーをGoogleパスワードマネージャーに直接保存して他のプラットフォームとシームレスに同期できるようになった。

Googleパスワードマネージャーのパスキー機能まとめ

パスキーについて

パスキーとは、従来のパスワードに代わる新しい認証技術で、生体認証やPIN、パターンなどを使用してデバイスのロック解除と同じ感覚でログインできる仕組みのことを指す。以下のような特徴がある。

• 生体認証センサーやPINを使用した安全な認証が可能
• パスワードを記憶する必要がなく、フィッシング耐性が高い
• 複数のプラットフォーム間でシームレスな同期が可能

GoogleパスワードマネージャーでパスキーをiOSでも利用可能にすることで、クロスプラットフォームでの認証がより便利になった。複数のデバイスを使用するユーザーにとって、デバイス間でのシームレスな認証体験が実現できるようになっている。

Googleパスワードマネージャーのパスキー機能に関する考察

GoogleパスワードマネージャーがiOSでパスキーに対応したことは、クロスプラットフォームでのセキュアな認証環境の構築という点で画期的な進展となっている。パスワードレス認証の普及を促進し、ユーザーの利便性とセキュリティの両立を実現する重要な一歩となるだろう。

今後の課題として、iOS 16以前のバージョンを使用しているユーザーへの対応や、パスキーに対応していないウェブサイトやアプリの存在が挙げられる。パスキー対応サービスの拡大とレガシーシステムとの互換性の維持が、パスワードレス認証の普及における重要な課題となっている。

将来的には、より多くのウェブサイトやアプリがパスキーに対応することで、パスワードレス認証が標準となることが期待される。セキュリティと利便性の両立を実現する認証技術として、パスキーの重要性は今後さらに高まるだろう。

参考サイト

1. ^ Chrome for Developers. 「iOS で Google パスワード マネージャーのパスキーを利用できるようになりました | Blog | Chrome for Developers」. https://developer.chrome.com/blog/passkeys-gpm-ios?hl=ja, (参照 25-01-20).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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