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【CVE-2024-10862】NEX-Forms 8.7.13にSQLインジェクション脆弱性、管理者権限での攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NEX-Forms 8.7.13以前にSQLインジェクションの脆弱性
  • 管理者権限で検索パラメータを介した攻撃が可能
  • データベースから機密情報を抽出するリスクあり

WordPressプラグインNEX-Formsの脆弱性

WordPressプラグイン「NEX-Forms – Ultimate Form Builder」において深刻なSQLインジェクションの脆弱性が発見され、2024年12月25日に公開された。この脆弱性は8.7.13以前のバージョンに存在し、管理者以上の権限を持つユーザーが「search_params」パラメータを介して追加のSQLクエリを実行できる状態にある。不適切なエスケープ処理とSQLクエリの準備不足が原因だ。[1]

CVSSスコアは4.9(Medium)に評価され、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは高とされている。この脆弱性を悪用した攻撃者は、既存のクエリに追加のSQLクエリを挿入し、データベースから機密情報を抽出することが可能になるだろう。

さらに、get_table_records AJAXアクションにnonceバリデーションが実装されていないため、CSRFを介した攻撃も可能な状態となっている。WordPressの公式プラグインリポジトリでは、この脆弱性に対する修正が進められており、ユーザーには最新バージョンへのアップデートが推奨される。

NEX-Forms 8.7.13の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10862
影響を受けるバージョン 8.7.13以前
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)
CVSSスコア 4.9(Medium)
必要な権限 管理者以上
発見者 Mohamed Awad

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに不正なSQLクエリを挿入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証やエスケープ処理が不十分な場合に発生
  • データベースの読み取りや改ざん、削除などが可能
  • 機密情報の漏洩やシステム破壊のリスクがある

NEX-Formsの脆弱性では、SQLクエリの準備が適切に行われておらず、攻撃者が追加のSQLクエリを挿入できる状態となっている。この脆弱性は管理者権限を持つユーザーのみが悪用可能だが、CSRFを介した攻撃も可能なため、早急な対策が必要とされている。

NEX-Formsの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があり、特に管理者権限での攻撃が可能な今回の脆弱性は深刻度が高いと言える。CSRFを介した攻撃も可能なため、管理者アカウントが乗っ取られた場合、データベース全体が危険にさらされる可能性が高いだろう。

今後の対策として、プラグイン開発者はSQLクエリのプリペアドステートメントの採用やユーザー入力のエスケープ処理の強化が必要となる。同時にWordPress本体のセキュリティ機能との連携を強化し、nonceチェックなどの基本的な防御機能を徹底的に実装することが求められるだろう。

長期的な視点では、WordPressプラグインのセキュリティ審査基準の厳格化やコードレビューの強化が必要となる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティチェック機能の導入なども検討すべきだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-10862 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10862, (参照 25-01-20).

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