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公開：2024-08-16

奈良市がSakeFestivalシドニーに7事業者の出展を決定、海外販路拡大支援事業で現地販売と商談会を実施

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 奈良市が海外販路拡大支援事業を実施
• SakeFestivalシドニーに市内7事業者が参加決定
• 9月28日〜29日に現地販売と商談会を開催

奈良市とジェトロ、商工会議所の連携によるSakeFestivalシドニー出展

奈良市は、ジェトロ奈良及び奈良商工会議所と連携し、2024年9月28日から29日にかけてシドニーで開催されるSakeFestivalへの参加者を募集し、選定を行った結果、市内7事業者の参加が決定した。令和6年度の出展事業者は全社渡航し、現地にて自社の魅力ある商品を販売及びバイヤー等との商談を行う予定だ。^[1]

SakeFestivalは、シドニー市で開催されている日本酒の試飲販売を軸とした日本文化の祭典である。令和5年度は奈良市もテストマーケティング及び商談会のためブースを出展しており、今回はさらに規模を拡大して参加する。出展及び渡航事業者には、株式会社赤膚山元窯 古瀬堯三や株式会社泉屋、株式会社岡井麻布商店など、奈良を代表する7社が名を連ねている。

本イベントは、9月28日に一般消費者向けの販売を行い、29日には業者向けの商談会も予定されている。令和5年度の実績では、17社が参加し、6,500人の来場者を集め、146人のバイヤーとの166件の商談が行われた。今回はさらなる成果が期待される中、奈良の魅力ある商品が国際市場でどのように受け入れられるか注目が集まっている。

SakeFestivalシドニー2024の概要

海外販路拡大支援事業について

海外販路拡大支援事業とは、地方自治体や関連機関が地元企業の海外進出を支援する取り組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 地元企業の国際競争力強化を目的とする
• 海外展示会や商談会への参加支援を行う
• 行政、支援機関、企業が連携して実施する

奈良市の事例では、ジェトロ奈良や奈良商工会議所と連携し、SakeFestivalシドニーへの出展を支援している。この取り組みにより、奈良の地場産業や伝統工芸品の海外展開が促進され、地域経済の活性化につながることが期待されている。前回の実績では、6,500人もの来場者を集め、166件の商談が行われるなど、具体的な成果も上がっている。

SakeFestivalシドニー出展に関する考察

奈良市の取り組みは、地方自治体による海外販路開拓支援の好例として評価できる。特に、ジェトロや商工会議所との連携により、専門的なノウハウと地域に根差したネットワークを活用している点が優れている。また、前回の実績を踏まえて全社渡航による直接販売を実施することで、より深い市場理解と商談の機会を提供できるだろう。

一方で、今後の課題としては、参加企業の継続的なフォローアップと成果の定量的な測定が挙げられる。単発のイベント参加だけでなく、商談後の契約締結率や輸出額の推移など、中長期的な指標を設定し追跡することが重要だ。さらに、デジタルマーケティングの活用やeコマースへの展開など、イベント以外の販路開拓手法も併せて検討する必要があるだろう。

今後の展望としては、SakeFestivalでの成功事例を基に、他の海外市場への展開や、酒以外の奈良の特産品にも支援の幅を広げることが期待される。また、逆に海外バイヤーを奈良に招聘するなど、双方向の交流を促進することで、より深い文化理解と持続的なビジネス関係の構築につながるかもしれない。奈良市の取り組みが、他の地方自治体にとっても参考になる成功モデルとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「＜奈良市×ジェトロ×商工会議所連携事業＞【出展事業者決定】SakeFestivalシドニーで奈良の魅力ある商品を展開！ | 奈良市役所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000299.000036429.html, (参照 24-08-16).

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