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【CVE-2024-37367】Rockwell AutomationのFactoryTalk View、認証の脆弱性で情報漏洩のリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Rockwell AutomationのFactoryTalk Viewに認証の脆弱性
  • 影響を受けるバージョンは12.0以上14.0未満
  • 情報取得のリスクあり、適切な対策が必要

FactoryTalk Viewの認証脆弱性について

Rockwell Automation社は、同社のビジュアライゼーションソフトウェアであるFactoryTalk Viewに認証に関する脆弱性が存在することを2024年6月14日に公開した。この脆弱性は、FactoryTalk View 12.0以上14.0未満のバージョンに影響を与え、攻撃者によって不正に情報を取得される可能性がある。[1]

CVSSv3による深刻度基本値は7.5(重要)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要とされているが、影響の想定範囲に変更はないとされている。

この脆弱性は、機密性への影響が高いと評価されているが、完全性と可用性への影響はないとされている。ユーザーは、Rockwell Automationが提供する参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨されている。

FactoryTalk View脆弱性の影響まとめ

影響の詳細
対象ソフトウェア FactoryTalk View 12.0以上14.0未満
脆弱性の種類 認証に関する脆弱性
CVSSスコア 7.5(重要)
攻撃の容易さ ネットワーク経由、低複雑性
想定される影響 情報の不正取得

CWEについて

CWEとは、Common Weakness Enumerationの略称で、ソフトウェアのセキュリティ上の弱点を分類・整理したリストを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ソフトウェアの脆弱性を体系的に分類
  • 開発者がセキュリティ上の問題を理解・修正するのに役立つ
  • 脆弱性の報告や分析に共通の言語を提供

本脆弱性はCWEによって「不適切な認証(CWE-287)」と分類されている。これは、ソフトウェアが適切に認証プロセスを実装していないか、または認証プロセスに欠陥がある状態を指す。このような弱点は、攻撃者が不正にシステムにアクセスする可能性を高め、情報漏洩などのセキュリティリスクにつながる可能性がある。

FactoryTalk Viewの脆弱性に関する考察

FactoryTalk Viewの認証脆弱性は、産業用制御システムのセキュリティにおいて重要な問題を提起している。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が重要な情報にアクセスできる可能性があり、産業プロセスの機密性を脅かす恐れがある。特に、制御システムは長期間運用されることが多いため、脆弱性の影響が長期化する可能性が高く、早急な対応が求められる。

今後、同様の脆弱性を防ぐためには、開発段階でのセキュリティ設計の強化が不可欠だ。特に、認証メカニズムの実装には細心の注意を払い、定期的なセキュリティ監査を実施することが重要である。また、ユーザー企業側も、パッチ管理の徹底や、ネットワークセグメンテーションの適切な実装など、多層防御の考え方に基づいたセキュリティ対策を講じる必要がある。

産業用制御システムのセキュリティは、サイバー攻撃の高度化に伴いますます重要性を増している。ベンダーとユーザー企業の双方が、セキュリティを最優先事項として認識し、継続的な改善と対策を行うことが、安全で信頼性の高い産業インフラの維持につながるだろう。今回の事例を教訓に、業界全体でセキュリティ意識の向上と具体的な対策の推進が期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-005639 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-005639.html, (参照 24-08-20).

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