【CVE-2025-27146】matrix-appservice-irc 3.0.3にIRCコマンドインジェクションの脆弱性、3.0.4で修正完了
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記事の要約
- matrix-appservice-irc 3.0.3以前のバージョンにIRCコマンドインジェクションの脆弱性
- 攻撃者は操作対象のIRCユーザーとして任意のコマンドを実行可能
- matrix-appservice-irc 3.0.4でパッチ適用済み
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matrix-appservice-irc 3.0.3のIRCコマンドインジェクション脆弱性
GitHubは2025年2月25日、Node.js向けIRCブリッジソフトウェアのmatrix-appservice-ircにおいて、バージョン3.0.3以前に深刻な脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は【CVE-2025-27146】として識別されており、攻撃者が操作対象のIRCユーザーとして任意のコマンドを実行できる問題が確認されている。[1]
この脆弱性は、コマンドインジェクションの一種であり、CWE-77およびCWE-88に分類される特殊文字の不適切な処理に起因する問題として報告されている。CVSSスコアは2.7(LOW)と評価されており、攻撃者は高い特権レベルを必要とするものの、ユーザーの操作を必要としない形で攻撃を実行できる可能性が指摘されている。
matrix-org社は既にこの問題に対処したバージョン3.0.4をリリースしており、影響を受けるユーザーに対して早急なアップデートを推奨している。この更新により、IRCコマンドインジェクションの脆弱性が修正され、より安全なIRCブリッジの運用が可能になったことが確認されている。
matrix-appservice-irc 3.0.3の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-27146 |
影響を受けるバージョン | 3.0.3以前 |
脆弱性の種類 | コマンドインジェクション |
CVSSスコア | 2.7(LOW) |
CWE分類 | CWE-77、CWE-88 |
修正バージョン | 3.0.4 |
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コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、アプリケーションが外部から受け取った入力を適切に検証・サニタイズせずにシステムコマンドとして実行してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 特殊文字や制御文字を利用して意図しないコマンドを実行
- システムレベルでの権限昇格や情報漏洩のリスク
- Webアプリケーションでよく見られる脆弱性の一つ
matrix-appservice-ircの事例では、攻撃者が操作対象のIRCユーザーとして任意のコマンドを実行できる脆弱性が確認されている。この種の脆弱性は、入力値の適切な検証やエスケープ処理、パラメータ化されたコマンド実行の採用など、複数の防御層を実装することで対策が可能だ。
matrix-appservice-ircの脆弱性に関する考察
matrix-appservice-ircの脆弱性は、CVSSスコアこそ低いものの、IRCブリッジという重要なインフラストラクチャーコンポーネントに影響を与える深刻な問題として認識する必要がある。特に多くのMatrix環境でIRCブリッジが重要な役割を果たしていることを考えると、この脆弱性の影響範囲は決して小さくないと考えられるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の検証やサニタイズ処理の強化、定期的なセキュリティ監査の実施が重要になってくる。特にブリッジソフトウェアは異なるプロトコル間の変換を行うため、より慎重なセキュリティ設計が求められるだろう。
また、オープンソースプロジェクトとしてのmatrix-appservice-ircにおいて、コミュニティによるコードレビューやセキュリティテストの強化も検討に値する。脆弱性の早期発見と迅速な対応は、プロジェクトの信頼性向上につながる重要な要素となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27146, (参照 25-03-07).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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