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公開：2025-03-04

NTTドコモとNTT Comが能登HAPSパートナープログラムを始動、2028年度以降の商用化に向け実証実験を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTTドコモとNTT Comが能登HAPSパートナープログラムを開始
• HAPSによる通信強靭化と産業振興を目指す
• 2028年度以降の商用飛行でソリューション実装を予定

NTTドコモが石川県能登でのHAPS活用に向けたパートナー募集を開始

NTTドコモとNTTコミュニケーションズは、2025年3月3日より石川県能登をフィールドとした「能登HAPSパートナープログラム」の始動とパートナー企業の募集を開始した。このプログラムではHAPSの特徴である「スマホやIoT機器との直接通信・高速大容量・低遅延」を活かしたソリューションやユースケースの創出を目指している。^[1]

本プログラムは、参画する企業や自治体、学術機関とともにHAPSを活用したビジネスモデルやソリューションの検討、実証実験を実施するものである。2024年11月26日に石川県と締結した包括連携協定における取り組みの一環として、2028年度以降に予定している石川県でのHAPS商用飛行時にソリューションを実装し、通信の強靭化や産業振興に寄与することを目指している。

NTTドコモグループは石川県との災害からの復興・地域活性化に向けた包括的連携協定を通じて、デジタル防災教室の開催やStarlinkの配備など地域の防災力強化を推進してきた。延べ400名以上のボランティア派遣や石川県名産品の応援消費キャンペーンを実施するなど、被災地域の復旧・復興支援にも積極的に取り組んでいる。

能登HAPSパートナープログラムの概要

プログラムの詳細・応募はこちら

HAPSについて

HAPSとは「High-Altitude Platform Station」の略称で、地上約20km上空の成層圏を長期間飛行可能な無人飛行体のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 数日から数か月の長期無着陸飛行が可能
• 直径100～200km程度のエリアをカバー
• 過疎地や海上など従来のエリア化が困難な地域での通信を実現

HAPSは従来のモバイル通信インフラでは対応が困難だった地域での通信サービス提供を可能にする革新的な技術である。機体に搭載された中継器により、広範囲のエリアで高速・大容量の通信サービスを提供することが可能であり、災害時の通信確保や地域間の情報格差解消にも貢献することが期待されている。

能登HAPSパートナープログラムに関する考察

石川県能登での本プログラム開始は、災害からの復興と地域活性化の両面で重要な意義を持っている。特にHAPSによる通信インフラの強靭化は、災害時の通信確保や地域のデジタル化推進において大きな可能性を秘めており、地域の防災力向上と産業振興の両立が期待できるだろう。

今後の課題として、HAPSの運用コストや気象条件への対応、既存の通信インフラとの連携などが挙げられる。これらの課題に対しては、参画企業や学術機関との連携による技術開発や運用ノウハウの蓄積が重要になってくるだろう。

将来的には、HAPSを活用した新たなビジネスモデルやサービスの創出も期待される。特に農業、漁業、観光など地域産業のデジタル化や、遠隔医療、教育などの公共サービスの高度化において、HAPSは重要な役割を果たす可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「石川県能登でのHAPS活用に向けた「能登HAPSパートナープログラム」を始動 | 株式会社NTTドコモのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000410.000118641.html, (参照 25-03-04).

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