セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-07

【CVE-2025-1582】PHPGurukul Online Nurse Hiring Systemに深刻なSQL injection脆弱性、医療従事者の個人情報漏洩のリスクに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Online Nurse Hiring System 1.0に脆弱性
• SQL injectionの脆弱性が/admin/all-request.phpで発見
• CVE-2025-1582として識別され、深刻度は中程度

PHPGurukul Online Nurse Hiring System 1.0のSQL injection脆弱性

PHPGurukul社は2025年2月23日、Online Nurse Hiring System 1.0の/admin/all-request.phpファイルにSQL injectionの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はviewid引数の操作によって引き起こされ、リモートから攻撃を実行できる可能性があることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-1582として識別され、CWEによる分類ではSQL Injection（CWE-89）およびInjection（CWE-74）に分類されている。CVSSスコアはバージョン4.0で5.3（中程度）、バージョン3.1および3.0で6.3（中程度）と評価され、バージョン2.0では6.5と評価されている。

この脆弱性は既に一般に公開されており、エクスプロイトコードが利用可能な状態となっている。VulDBユーザーの0x0A1lhaによって報告され、PHPGurukulのウェブサイトを通じて詳細な情報が提供されている。

SQL injection脆弱性の影響度まとめ

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
• 適切なパラメータのバリデーションで防御可能

PHPGurukul Online Nurse Hiring System 1.0の場合、/admin/all-request.phpファイル内のviewid引数に対する入力値の検証が不十分であることが判明している。この脆弱性を悪用されると、データベースに対する不正なクエリが実行され、重要な情報が漏洩する可能性がある。

SQL injection脆弱性に関する考察

医療関係者の採用管理システムにSQL injectionの脆弱性が存在することは、個人情報保護の観点から非常に深刻な問題となり得る。医療従事者の個人情報や資格情報が不正アクセスにより漏洩するリスクがあり、さらにデータベースの改ざんによって採用プロセスの信頼性が損なわれる可能性も考えられる。

この脆弱性に対する短期的な対策としては、入力値のバリデーションを強化し、プリペアドステートメントを使用することが有効である。さらに、SQLクエリの実行権限を必要最小限に制限することで、攻撃による被害を最小限に抑えることができるだろう。

長期的な対策としては、定期的なセキュリティ監査の実施や、開発者向けのセキュアコーディング教育が重要となる。また、既存のシステムをよりセキュアなフレームワークへ移行することも検討に値するだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1582, (参照 25-03-07).

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