【CVE-2025-26617】WeGIAにSQLインジェクションの脆弱性、医療情報漏洩のリスクで即時アップデートを推奨
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記事の要約
- WeGIAにSQLインジェクションの脆弱性が発見
- historico_paciente.phpのエンドポイントで深刻な脆弱性
- バージョン3.2.14で修正済み、アップグレード推奨
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WeGIAのSQLインジェクション脆弱性が深刻な問題に
2025年2月18日、ポルトガル語圏向けのオープンソース機関管理システムWeGIAにおいて、重大なSQLインジェクションの脆弱性が発見され公開された。historico_paciente.phpエンドポイントに存在するこの脆弱性は、攻撃者が任意のSQLクエリを実行し機密情報への不正アクセスを可能にする危険性があることが判明している。[1]
この脆弱性はCVSS 4.0で最高スコアの10.0を記録しており、攻撃の容易さと影響の深刻さが指摘されている。ネットワークからのアクセスが可能で攻撃条件の複雑さも低く、特権や利用者の操作も不要とされており、機密性や完全性、可用性への影響が極めて高いと評価されている。
開発元のLabRedesCefetRJは、この問題に対処したバージョン3.2.14をリリースしており、全てのユーザーに対して早急なアップグレードを推奨している。現時点で既知の回避策は存在せず、脆弱性への対応としてはバージョンアップが唯一の選択肢となっている。
WeGIAの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-26617 |
公開日 | 2025年2月18日 |
影響を受けるバージョン | 3.2.14未満 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89)、不適切なアクセス制御(CWE-284) |
CVSSスコア | 10.0(CRITICAL) |
対策 | バージョン3.2.14へのアップグレード |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLクエリを注入される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力を適切に検証・エスケープしない場合に発生
- データベースの内容を不正に閲覧・改ざんする可能性
- 認証をバイパスしてアクセス権限を奪取する危険性
WeGIAで発見された脆弱性は、historico_paciente.phpエンドポイントのid_fichamedicaパラメータにおけるSQLインジェクションの典型例である。この種の脆弱性は医療情報システムにおいて特に深刻で、患者の個人情報や医療記録が漏洩するリスクが高く、早急な対応が必要とされている。
WeGIAの脆弱性に関する考察
医療機関向けシステムにおけるSQLインジェクションの脆弱性は、患者の個人情報や診療記録といった極めて機密性の高いデータが漏洩する可能性があり、その影響は計り知れない。特にWeGIAはポルトガル語圏で広く使用されているシステムであることから、多くの医療機関や患者に影響を及ぼす可能性があるため、運営側の迅速な対応は評価に値するだろう。
しかし今後は、開発段階でのセキュリティテストやコードレビューの強化が必要不可欠となる。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによる継続的なセキュリティ監査や脆弱性報告の仕組みを整備することが重要だ。医療システムのセキュリティ強化は患者データ保護の観点から最優先で取り組むべき課題となっている。
将来的には、SQLインジェクション対策としてのプリペアドステートメントの義務化やWAFの導入、定期的な脆弱性診断の実施など、多層的な防御策の導入が望まれる。また、オープンソースコミュニティと医療機関の連携を強化し、セキュリティ意識の向上とベストプラクティスの共有を進めることで、より安全な医療情報システムの実現が期待できる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-26617, (参照 25-03-07).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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