プロメテックスエナジーと豊田工業大学、次世代V2H技術開発で共同研究開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社プロメテックスエナジーは2025年5月22日、学校法人トヨタ学園豊田工業大学と共同で、次世代V2H技術の開発に着手すると発表した。この研究は、名古屋市主催の研究開発型イノベーション創出支援事業「NAGOYA RESEARCH BRIDGE」に認定されているのだ。

共同研究のテーマは「電力ネットワークの高効率分散制御／VPPとマイクログリッドの統合制御」である。具体的には、分散最適化、通信技術、P2P電力取引プラットフォーム、電力システムの4つの分野における研究開発を行う予定だ。

プロメテックスエナジーはEVと電力ネットワークの統合による新たなエネルギー・プラットフォーム構築を目指す。豊田工業大学は、VPPとマイクログリッドの最適制御アルゴリズムやEVバッテリーの充放電制御技術の研究開発を担当する。

本プロジェクトは、太陽光発電や蓄電池などの分散電源を効率的に制御し、住民間の電力取引を可能にするプラットフォーム開発を目指すものである。

項目	詳細
プロジェクト名	電力ネットワークの高効率分散制御／VPPとマイクログリッドの統合制御の共同研究
研究内容	1.分散最適化：等式制約を厳密に満たすADMMによる最適制御 2.通信技術：スマートメーター・IoTの遅延補償による高速同期制御 3.新製品：P2P電力取引プラットフォームで電力会社を介さず個人間取引を実現 4.電力システム：ベンダーフリーのRA事業向け調整力市場の基準モデル
連携企業	株式会社プロメテックスエナジー
連携大学	学校法人トヨタ学園豊田工業大学
支援事業	名古屋市研究開発型イノベーション創出支援事業「NAGOYA RESEARCH BRIDGE」

V2H（Vehicle to Home）技術とは、電気自動車（EV）のバッテリーに蓄えられた電力を家庭などに供給する技術のことだ。

V2H技術は、再生可能エネルギーの普及やスマートグリッド構築に重要な役割を果たす技術である。

本プロジェクトは、次世代V2H技術とマイクログリッド制御システムの開発を通じて、エネルギー効率の向上と電力供給の安定化に大きく貢献する可能性を秘めている。しかし、P2P電力取引プラットフォームのセキュリティ対策や、システムの安定性確保といった課題も存在するだろう。

これらの課題に対しては、高度なセキュリティ技術の導入や、厳格なシステムテストの実施が不可欠である。また、住民への啓発活動や、システム利用に関するガイドラインの作成も重要となるだろう。

今後、より多くのEVが普及し、再生可能エネルギーの導入が進むにつれて、本プロジェクトで開発される技術の重要性はますます高まるだろう。そのため、継続的な研究開発と、社会実装に向けた取り組みが期待される。

^ PR TIMES. 「太陽光発電・蓄電池等の分散電源をマイクログリッド制御住民間の電力取引プラットフォーム開発に着手 | 株式会社プロメテックスホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000117143.html, (参照 25-05-23).

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