稲敷市がマーケットエンタープライズと連携し、リユースプラットフォーム「おいくら」を活用した不要品リユース事業を開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

稲敷市と「おいくら」が連携開始
不要品リユース事業で廃棄物削減を目指す
自宅での不要品売却が可能に

稲敷市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース促進

茨城県稲敷市とマーケットエンタープライズは2024年8月23日より、リユース事業に関する協定を締結し連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、稲敷市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

稲敷市では「第3次稲敷市総合計画」において3Rの考え方に基づいたごみの発生抑制や減量化に取り組んでいるが、家庭から排出される粗大ごみや家電リサイクル法対象製品の不法投棄を課題と感じていた。マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民連携のSDGsへの取り組みに注力してきた。

「おいくら」は不要品の買取価格を比較できるリユースプラットフォームで、これまで約120万人が利用している。稲敷市民は「おいくら」を通じて自宅から不要品を売却でき、大型品や家電リサイクル法対象製品も買取可能だ。この連携により、二次流通の活性化や循環型社会の実現、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減が期待される。

稲敷市と「おいくら」の連携によるリユース促進の概要

項目	詳細
連携開始日	2024年8月23日
連携企業	稲敷市、株式会社マーケットエンタープライズ
使用サービス	リユースプラットフォーム「おいくら」
主な目的	廃棄物削減、循環型社会の形成
対象品目	粗大ごみ、家電リサイクル法対象製品など
サービス特徴	自宅からの不要品売却、大型品・家電製品の買取可能
期待される効果	二次流通の活性化、自治体の廃棄物処理コスト削減

稲敷市の「おいくら」情報ページはこちら

リユースプラットフォームについて

リユースプラットフォームとは、不要品の売買を仲介するオンラインサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の買取業者の査定額を比較可能
自宅から簡単に不要品を売却できる
環境負荷の低減に貢献する

「おいくら」は全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼できるリユースプラットフォームだ。ユーザーは一度の依頼で複数の買取価格を比較し、最適な条件で不要品を売却することができる。このようなサービスは、個人の利便性向上だけでなく、地域全体の廃棄物削減にも貢献する可能性を秘めている。

稲敷市と「おいくら」の連携に関する考察

稲敷市と「おいくら」の連携は、地方自治体の廃棄物対策における新たなアプローチとして評価できる。従来の行政主導の廃棄物処理に民間のリユースプラットフォームを組み合わせることで、市民の利便性向上と環境負荷の低減を同時に実現できる可能性が高い。ただし、高齢者や情報弱者がサービスを利用しづらいという課題も予想されるため、デジタルデバイドへの対応が今後の課題となるだろう。

この取り組みが成功すれば、他の自治体にも同様のモデルが広がる可能性がある。しかし、リユース市場の拡大に伴い、品質管理や個人情報保護などの新たな問題が生じる可能性もある。これらの課題に対しては、行政と民間企業が協力して適切なガイドラインを設けるなど、継続的な改善が必要になるだろう。

今後は、AI技術を活用した不要品の価値評価システムの導入や、地域コミュニティ内でのシェアリングエコノミーの促進など、より高度なリユース促進策の開発が期待される。稲敷市と「おいくら」の連携を皮切りに、日本全体で循環型社会の実現に向けた取り組みがさらに加速することを期待したい。