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フクダ電子がAI搭載12誘導心電計を開発、隠れ心房細動リスクの早期発見に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

フクダ電子がAI搭載12誘導心電計を開発、隠れ心房細動リスクの早期発見に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • フクダ電子がAI解析機能付12誘導心電計を開発
  • 隠れ心房細動リスクを洞調律心電図から推定
  • 2024年10月より発売開始予定

フクダ電子のAI搭載12誘導心電計 カーディマックス FCP-9900Aiシステム

フクダ電子株式会社は、AIで隠れ心房細動のリスクを洞調律の心電図から推定する12誘導心電計 カーディマックス FCP-9900Aiシステムを2024年10月より発売開始する予定だ。本製品は2024年6月19日に製造販売承認され、承認番号は30600BZX00127000となっている。国内初のAI解析機能付き12誘導心電計として注目を集めている。[1]

本製品の主な特徴は、診断の付いていない患者の洞調律心電図から過去に発作性心房細動(PAF)を発症していた可能性をAIにより推定する「隠れ心房細動リスク推定機能」を搭載している点だ。この機能を用いることで、ホルター心電図検査等の確定診断に繋げ、心房細動の早期発見を目指している。従来の心電計では捉えることが難しかった心房細動の可能性を、AIモデルによって推定することが可能になった。

さらに、本製品はAIモデルを心電計本体に搭載しているため、外部のPCなどに接続することなく1台でAI解析を完結できる。また、心電図の解析処理時間を最小限に抑え(従来の解析処理時間+約2秒)、臨床現場でストレスなく運用できるよう設計されている。これにより、従来の心電図検査の手順を変えることなく、一般的な心電図検査を行うだけでAIによるPAFのリスク推定結果を心電計上に表示し、レポートに記録することが可能となった。

カーディマックス FCP-9900Aiシステムの特徴まとめ

詳細
製品名 カーディマックス FCP-9900Aiシステム
主な機能 隠れ心房細動リスク推定機能
AI搭載場所 心電計本体
解析処理時間 従来の解析処理時間+約2秒
発売予定日 2024年10月
承認番号 30600BZX00127000
フクダ電子の公式サイトはこちら

発作性心房細動(PAF)について

発作性心房細動(PAF)とは、一時的に発生し自然に停止する心房細動のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 突発的に発生し、通常48時間以内に自然停止する
  • 症状がない場合や軽微な場合があり、検出が困難
  • 脳梗塞や心不全のリスク因子となる

PAFは無症候性または発生頻度が低いため、標準12誘導心電図検査やホルター心電図検査では発作時心電図の記録が困難で見逃されることが多い。そのため、検出効率が非常に低いという課題があった。フクダ電子のカーディマックス FCP-9900Aiシステムは、AIを用いてPAFのリスクを推定することで、この課題の解決に貢献し、心房細動の早期発見と適切な治療介入を可能にすることが期待されている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「国内初*、AIで隠れ心房細動のリスクを、洞調律の心電図から推定する12誘導心電計を開発 | フクダ電子株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000071807.html, (参照 24-08-26).

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