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公開：2024-08-29

コミュニティオがAIアドバイス機能を開発、NECと協力し1,300人でパイロット検証を実施

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コミュニティオがAIアドバイス機能を開発
• NECの協力で1,300人を対象にパイロット検証
• ユーザーの感情や想いを引き出す機能

コミュニティオのAIアドバイス機能開発とNECとの協力

株式会社コミュニティオは心の奥にある感情や想いを引き出すための「AIアドバイス機能」を開発し、2024年8月28日に発表した。この機能は日本電気株式会社（NEC）の協力のもと、1,300人を対象としたパイロット検証を実施している。ユーザーが作成したメッセージをAIが添削・助言することで、より効果的なコミュニケーションを支援する仕組みだ。^[1]

AIアドバイス機能は単なる添削や代替文案の提示ではなく、メッセージの改善ポイントを複数の観点から示すことで、ユーザーの主体性を損なわずに質の高いメッセージ作成を支援する。この機能は、コミュニティオが独自に策定した基準とプロンプト設計に基づいており、累計50万枚を超えるメッセージデータベースを活用して開発された。

NECではコミュニティオのデジタルサンクスカードアプリ「TeamSticker」を2022年に全社導入しており、感謝や称賛等のポジティブなフィードバックを送り合う文化の浸透を図っている。パイロット検証の結果、64％の参加者がAIアドバイス機能を肯定的に評価し、68%が新たな視点を得られたと回答した。メッセージの質的向上も確認されている。

AIアドバイス機能の特徴と評価

エンゲージメントについて

エンゲージメントとは、従業員の組織に対する愛着や貢献意欲を表す概念であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従業員の仕事への熱意や没頭度を示す指標
• 組織の生産性や業績に大きな影響を与える要素
• 従業員の定着率や顧客満足度との相関が高い

NECグループでは「2025中期経営計画」においてエンゲージメントスコア50%の目標を掲げている。AIアドバイス機能の導入は、従業員間のポジティブなコミュニケーションを促進し、組織全体のエンゲージメント向上に寄与することが期待されている。この取り組みは、人材を最大の経営資源と位置づけるNECの方針と合致している。

AIアドバイス機能に関する考察

AIアドバイス機能の開発は、職場におけるコミュニケーションの質を向上させる可能性を秘めている。特に、ユーザーの主体性を尊重しつつAIが適切なアドバイスを提供する点は、人間とAIの協調を促進する好例といえるだろう。一方で、AIに過度に依存することで、個人の文章力や表現力が低下する懸念も考えられる。

この課題に対しては、AIアドバイス機能を学習ツールとして位置づけ、ユーザーが徐々にAIの支援なしでも質の高いメッセージを作成できるよう、段階的な支援レベルの調整機能を実装することが解決策として考えられる。また、業界や職種に特化したアドバイスモデルの開発や、非言語コミュニケーションの要素を取り入れた機能拡張も、今後の発展方向性として期待される。

AIアドバイス機能の進化は、単なる文章改善ツールを超えて、組織文化の変革や従業員のウェルビーイング向上にも貢献する可能性がある。今後は、長期的な使用によるコミュニケーションスキルの変化や組織パフォーマンスへの影響を継続的に検証し、より効果的なAIと人間の協働モデルを確立することが重要だろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「株式会社コミュニティオ　心の奥にある感情や想いを引き出すための「AIアドバイス機能」開発のお知らせ | 株式会社コミュニティオのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000044140.html, (参照 24-08-29).
2. NEC. https://jpn.nec.com/

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