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公開：2025-05-05

システムカスタマイズツールWindhawk v1.6がARM64サポートを実現、プロセス除外機能も追加でユーザビリティが向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windhawk v1.6が4月30日にリリース
• 待望のARM64サポートを実現
• VirtualBoxなどとの互換性対策を強化

Windhawk v1.6の主要アップデート内容

システムカスタマイズツール「Windhawk」の開発元であるRamen Softwareは、4月30日にv1.6を正式リリースした。最も注目すべき変更点として、ユーザーからの強い要望があったARM64サポートが実現され、ARM64版Windowsへのインストールと、ネイティブARM64プログラムのカスタマイズが完全にサポートされるようになった。^[1]

ARM64サポートの実現には徹底的な調査研究が必要とされ、その過程でMinHook-DetoursとWow64pp-x64-arm64という2つのサイドプロジェクトが生み出された。MinHook-DetoursはARM64をサポートするフッキングライブラリとして、Wow64pp-x64-arm64はARM64向けのHeaven's Gate実装として、それぞれ重要な役割を果たしている。

また新バージョンでは、既知の互換性問題に対処するため、デフォルトのプロセス除外ルールが導入された。特定バージョンのVirtualBoxや各種ゲームとの既知の互換性問題を回避するため、該当するプロセスを自動的に除外する機能が実装され、他のプログラムとの競合リスクが大幅に軽減されている。

Windhawk v1.6の機能まとめ

Heaven's Gateについて

Heaven's Gateとは、異なるアーキテクチャ間でのプロセス制御を可能にする技術的手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 異なるアーキテクチャ間での遷移を実現
• x86/x64/ARM64間のシームレスな連携を可能に
• システムレベルでのカスタマイズを実現する重要技術

Windhawk v1.6では、ARM64環境でのHeaven's Gate実装としてWow64pp-x64-arm64が開発された。この実装により、ARM64 Windows上でx86やx64プログラムのカスタマイズが可能となり、異なるアーキテクチャのプログラムに対する柔軟な対応が実現されている。

Windhawk v1.6のARM64サポートに関する考察

Windhawk v1.6によるARM64サポートは、Windows環境におけるシステムカスタマイズの新たな可能性を切り開く重要な一歩となった。特にARM64 Windowsデバイスの普及が進む中、ネイティブアプリケーションのカスタマイズニーズに応えられる環境が整ったことは、ユーザビリティの向上に大きく貢献するだろう。

一方で、x86やx64プログラムのカスタマイズには現状でいくつかの制限が存在しており、これらの制限をどのように解消していくかが今後の課題となる。特にエミュレーション環境下での性能最適化やメモリ管理の改善が重要になってくるが、MinHook-DetoursやWow64pp-x64-arm64といったプロジェクトの発展が解決の糸口になるかもしれない。

将来的には、より多くのModがARM64に対応することで、システムカスタマイズの選択肢が広がることが期待される。特にARM版Windowsの普及が進む中、ModコミュニティがARM64プラットフォームをより積極的にサポートしていくことで、プラットフォームを問わない柔軟なカスタマイズ環境が実現できるだろう。

参考サイト

1. ^ Ramen Software. 「Windhawk v1.6: ARM64 support better compatibility - Ramen Software」. https://ramensoftware.com/windhawk-v1-6-arm64-support-better-compatibility, (参照 25-05-05).
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