ふくおかフィナンシャルグループがNew Relicを全社導入、クラウド統制基盤の監視体制を強化
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記事の要約
- FFGがNew Relicを標準オブザーバビリティ環境として採用
- クラウド統制基盤の監視・保守フローが大幅に改善
- 2025年度までに70システムへの拡大を予定
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ふくおかフィナンシャルグループがNew Relicを全社基盤として導入
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、グループ全社における標準オブザーバビリティ環境としてNew Relicを2024年8月に導入した。FFGはDX戦略の一環として、AWS中心のクラウド統制基盤を構築し新旧システムの運用を行っている。New Relicの導入により監視・保守フローが大幅に改善され、インシデント対応の効率化が実現した。[1]
New Relicのダッシュボードを活用することで、クラウド統制基盤の稼働状況やログをリアルタイムで確認できるようになった。これにより、従来の本番環境でのログ収集作業が不要となり、インシデント対応のスピードアップと効率化が図られている。また、異常検知時の即時通報機能と業務用スマートフォンアプリの活用により、関係者間の情報共有と対応協議が迅速化された。
FFGは今後、ITパートナーにも標準オブザーバビリティ環境の利用を促進し、既存ツールからNew Relicへの移行を進める方針だ。2025年度までにクラウド統制基盤上で稼働するシステムは70に達する見込みで、New Relicのユーザーベースのライセンス体系により、システム規模の拡大に伴うコスト増加を抑制できると期待されている。
New Relic導入によるFFGの監視体制強化まとめ
導入前 | 導入後 | |
---|---|---|
監視システム | 複数システムの組み合わせ | New Relic(統合プラットフォーム) |
インシデント対応 | 本番環境でのログ収集が必要 | ダッシュボードで即時状況把握 |
情報共有 | 従来の連絡手段 | New Relicアプリによるリアルタイム共有 |
コスト管理 | システム数増加でコスト増 | ユーザーライセンスでコスト抑制 |
将来展望 | 限定的な拡張性 | 2025年度までに70システムへ拡大予定 |
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オブザーバビリティについて
オブザーバビリティとは、システムの内部状態を外部から観測可能にする能力のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムの健全性とパフォーマンスを包括的に可視化
- 問題の早期発見と迅速な対応を可能にする
- 複雑な分散システムの監視に特に有効
FFGが導入したNew Relicは、このオブザーバビリティを実現するプラットフォームとして機能している。クラウド統制基盤上の複数のシステムやマイクロサービスの状態を一元的に監視し、異常を即座に検知することで、ビジネスクリティカルな金融サービスの安定運用に貢献している。
FFGのNew Relic導入に関する考察
FFGによるNew Relic導入は、金融業界におけるDX推進とクラウド活用の先進的な事例として評価できる。特に、複数の監視システムを統合し、グループ全体で標準化された環境を構築したことは、運用効率の向上とインシデント対応の迅速化に大きく寄与するだろう。一方で、新たなツールの導入に伴う従業員の学習コストや、既存システムとの連携における課題が今後発生する可能性がある。
これらの課題に対しては、段階的な導入プロセスと充実した教育プログラムの提供が有効な解決策となるだろう。また、New Relicの機能を最大限に活用するために、アプリケーションパフォーマンス監視(APM)の本格的な導入や、AIを活用した予測分析機能の追加などが今後期待される。これにより、単なる監視ツールからビジネス戦略を支援する重要なプラットフォームへと進化する可能性がある。
長期的には、オブザーバビリティデータを活用した意思決定支援や、顧客体験の向上につながるインサイトの抽出など、より高度な活用シーンが考えられる。FFGの取り組みは、他の金融機関や大規模企業グループにとっても参考になる事例であり、今後のITガバナンスとDX推進の在り方に一石を投じるものといえるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「ふくおかフィナンシャルグループ全社の「クラウド統制基盤」にオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」が採用 | New Relic株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000109343.html, (参照 24-08-31).
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